ヒューリックの優待変更、新NISA口座への移管はどうするのが正解?

ヒューリックの優待変更、新NISA口座への移管はどうするのが正解? ヒューリック
スポンサーリンク
スポンサーリンク

おはようございます、よこです(^-^)/

”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約40銘柄保有しています。

さて、私が現在保有している中に「ヒューリック」という銘柄があります。東京都内のオフィスビルや賃貸マンションを主とする不動産会社で、豪華なカタログがいただけるということで優待銘柄としても人気が高い企業です。

このヒューリックが、先日株主優待制度の変更を発表しました。内容としては一部拡充、一部改悪といったところで、長期保有派の私にとってはどちらかというと嬉しいニュースでした。

しかし最初にこの情報を知った時、真っ先に思ったのが「新NISA口座への移管、どうしたらいいんだろう…?」という事でした。

そこで今日の記事では、ヒューリック株を長期保有していくにあたって、2024年の新NISA制度開始後はどういう戦略を取るのがよさそうなのか、現在個人的に考えていることをご紹介します。

新NISA制度開始までにはまだ期間があり、その間に新しい情報発表や内容変更もありえますので、今回お話しする結論が実際に適用できるのか、最適解となるのかは、今のところ分かりません。

なので、あくまで現時点でのご参考までに、読んでいただければと思います!

ヒューリックの優待変更内容について

ヒューリックの現在の優待内容は、次の通りです。

(変更前)

・300株以上保有で、3,000円相当のカタログギフトを進呈

・300株以上を3年以上継続保有で、3,000円相当×2冊にグレードアップ

この内容を、2025年12月31日から次の通り変更するとの発表がありました。

(変更後)

300株以上を2年以上継続保有で、3,000円相当×2冊を進呈

保有期間が2年未満の場合は、優待なし

今回の発表がグッドニュースになるかバッドニュースになるかは、次のような感じで、人によって異なります。

元々300株以上保有していて優待をもらったことがあり、今後も保有し続けるつもりの人

→受けられる優待内容には実質的に変更がないので、メリットもデメリットもありません。

これから今年中の間に、300株を保有して長期保有し続けるつもりの人

→これまでの制度だと優待内容のアップグレードには3年かかるところ、2年に短縮されることになるので、優待拡充だと言えます。

これまでは権利確定前後に売買を行う形で、優待を取得していた人

→制度変更後は同じ方法で優待を受けられなくなるので、このパターンの方にとっては改悪だと言えます。

ざっくりまとめると、今回の制度変更は長期保有派を優遇する形となっています。

私自身は以前からヒューリックの株を保有しているので、今回の変更による直接的なメリットはありません。ですが、少なくとも2025年の制度変更までの間に、さらなる変更を加えることは考えにくいため、それまでの期間は優待廃止のリスクを心配しなくて良さそうだということが、非常に嬉しいです(笑)

最近の優待廃止トレンドに乗っかって近々優待を廃止しそうな企業として、色々な投資家の方がヒューリックの名前を挙げていたので、内心不安だったんですよね…(>_<) そういう意味で今回の変更発表は、個人的には嬉しいニュースでした。

ヒューリック株の新NISA戦略について

先ほどご紹介した通り、今回の優待変更は個人的には嬉しいニュースだったのですが、一方で1つの不安も出てきました。

それは「来年新NISA口座に移管する場合、初年度の優待がもらえなくなるのでは…?」というものです。

よこの新NISA計画について

私は現在、特定口座で個別株を購入しているので、すべての優待銘柄に対して税金がかかっています。

ですが2024年から新NISAが始まると、現在行っているつみたてNISA枠の投資も継続しながら、新たに「成長投資枠」という形で、個別株も非課税で運用することができるようになります。

今保有している銘柄も来年からはなるべく非課税で運用していきたいと思っているので、おそらく特定口座から一度売却して、新NISA口座で購入し直す、という手続きが必要になってくるんじゃないか、と予想しています。

成長投資枠には年間の上限金額があるので、すべての銘柄を一気に移管することはできず、より節税メリットの大きな銘柄からちょっとずつ、売却→購入を繰り返していくことになると思われます。ヒューリックは保有銘柄の中でも比較的高配当な銘柄なので、2024年中に早めに移管しておこうかな~と考えていたところでした。

新NISA口座への移管で、優待がもらえなくなる?

しかし、例え移管のための一時的な措置とはいえ、一度全ての株を売却してしまうと株主番号が振り直しになり、継続保有期間も数え直しになってしまいます。

新NISA口座への移管を行えるのは最速でも2024年以降になるので、移管を行うことによって継続保有期間が2年に満たず、2025年末の優待が貰えなくなってしまうのではないか…と考えたんです。

継続して優待をもらい続けるためには?

この問題に対するとりあえずの個人的な解決策としては、次のように考えています。

・2024年中には200株のみを移管して、特定口座100株、新NISA口座200株の状態にしておく

・2025年以降に、残りの100株を移管する

よくよく考えれば当たり前の話ではあるのですが…(^-^; 要は1度に全株を移管してしまわずに、2回以上の小分けにして移管を行えば、継続保有として見てもらえるのではないか、ということです。

例のように複数の口座にまたがって株式を保有している場合でも、優待の進呈条件は合算した数で見てもらえるのが一般的です。そうでないと、たくさんの証券口座を開設して300株ずつ保有すれば、優待の二重取り、三重取り…ができてしまいますからね(^-^;

そして、この解決策にはいくつかのポイントがあると思いますので、1つずつ解説していきます。

200株→100株の順番でなければならないのか?

ご紹介した例と同じように、2024年中に「200株」、2025年以降に「100株」でなければならないかと言われると、そんな事は全くありません

先に100株を移管して後で200株、としてもいいですし、100株ずつ3回のタイミングに分ける、という方法も取れると思います。

細かいことを言うと、実際に購入・売却する時の株価によって手元に残る利益の金額が変わってくるので、どのタイミングで何株を移管するとよりお得になるのか、その時々の状況を見ながらより良い選択肢を判断していくのが良いのだろうと思います。(とはいえ、これは短期売買的な考え方なので、長期投資前提であればそこまで気にしすぎる必要もない気がしますけどね…^-^;)

100株単位で売買を行う必要性はあるのか?

今はさまざまな証券口座で単元未満株の売買ができるので、極端な話、299株→1株に分けて移管しても良いんじゃない?と思った方もいらっしゃるかと思います。

もちろん299株を先に移管してしまう事もできるのですが、ほとんどの大手証券会社では、単元未満株の売却には別途手数料がかかってしまう事に注意する必要があります。

私個人としては、手数料を払わなくても同じ結果が得られるのであれば、わざわざ単元未満株として取り扱う必要はないんじゃないかな?と思っているので、100株単位での移管を予定しています。

移管のタイミングとして、わざわざ年を跨ぐ必要はあるのか?

最初の例では「2025年以降に、残りの100株を移管する」と書いたのですが、2回目のタイミングが2025年以降でなければならない理由って何?という疑問についてのお話です。

結論としては「年を跨がないといけない訳じゃないんだけど、年を跨いでおいた方が個人的には安全だと思うから」という理由です。

そもそも移管のタイミングを2回に分けるのは「一度に全売却することによって、株主名簿から情報が消されないようにするため」です。

継続保有の条件は「基準日の株主名簿に、同一株主番号で連続して保有している記録が残ること」なので、ヒューリックが定めた基準日である「(2024年)12月31日」の時点では、以前から保有している特定口座で引き続き株を保有していますよ、という情報を何らか残しておきたい、というわけです。

仮に、2024年中に300株全てを新NISA口座へ移管した場合、2024年12月31日の株主名簿にも同一株主番号で記録をしてくれるかどうかが、私個人としては100%の確信を持てていません

なぜかというと、株主番号の管理基準は会社によってバラバラな上に、その管理基準が一般的には開示されていない情報だからです。さらに言うと、新NISA口座の取り扱いに関する情報もまだまだ不明な部分がありますよね。もしかしたら全売却したのと同じ状態としてみなされる可能性が、無いと思いたいんですけど、私の中には100%無いと言い切れる根拠が今のところないんです。

そういうわけで、もしかしたらただの杞憂でそこまでする必要はないかもしれないけれど、少なくとも2024年12月31日までは、元々継続保有していた特定口座での保有も念のため続けておいた方が安全だろう、という考えのもと、2024年と2025年の2回に分けて移管を行う形をご紹介しています。

さいごに

新NISA制度を見据えたシミュレーション、色々と複雑でややこしいですが、来年からはもっとお得に優待投資が楽しめるかもしれないという期待も膨らんで、個人的にはとっても楽しいです!(笑)

2024年の投資戦略は、普段よりも頭を使う事が増えて大変そうですが、少しでも利益を大きくできるよう、制度をしっかり理解して上手く活用していきたいですね(^-^)/

※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。

コメント

  1. にゃーご より:

    長期認定銘柄はまず新NISA口座でヒューリックの場合だと300株買ったあと特定口座の株を売ればどうなんでしょう?

    • よこ よこ より:

      にゃーごさん、コメントありがとうございます(^-^)
      ご質問いただいたケースは、もともと(2023年12月までに)特定口座で300株を保有している上で、それとは別に新NISA口座でも300株を購入(つまり合計600株を保有)した後で、特定口座の300株を売却する、という事ですよね?

      私は投資の専門家というわけではないので、あくまでいち素人の意見にはなってしまいますが…
      300株2年以上という保有条件はクリアされているので、おそらくは問題ないと思うものの、個人的には、念のため特定口座の株を売却するタイミングは2025年以降にしておいた方が安全かも?と思っています。

      特定口座の売却を2025年以降にした方がいいと思う理由は、本ブログ記事の最後の小見出し「移管のタイミングとして、わざわざ年を跨ぐ必要はあるのか?」でご説明していますので、よろしければそちらをご参照くださいませ。
      ※長文でかなり複雑な説明ですので…もしご不明な点があれば、またお気軽にコメントお待ちしております(^-^)

タイトルとURLをコピーしました