優待株投資で資産形成するための3つの心得

心得3：時間を味方につけること

最後にご紹介する3つ目の心得は、「時間を味方につけること」です。

もっと具体的に言うと、利益の獲得を焦らずに、長期的な視点で投資判断することが、特に投資に慣れていない方にとっては大切だと考えています。

優待株投資には、大きく分けると2つの投資スタイルがあります。

1つ目は短期投資スタイルで、優待権利直前に株を購入し、権利を過ぎたら売る…を繰り返して、多くの優待品を受け取ったり、値上がり益を獲得していくというものです。

投資資金を使いまわせるので、より少ない元手でより多くの優待品を受け取ることができるという
利点があります。

もう1つは長期投資スタイルで、一度買った株はそのままほったらかしにして、毎年株主優待品（と配当金）を受け取り続けるというものです。

こちらの場合、株の購入をするのは最初の一度きりなので、株価を気にしなくて良い点や、比較的手間をかけずに投資を継続できるのが利点です。

どちらの投資スタイルにも、それぞれメリットとデメリットがあるため一概にどちらの方が良い、と決められるものではなく、最終的には自分のスタンスや好みに合う投資手法を選ぶのが正解だと思います。

その上で、これから優待株投資を始める初心者の方が、優待品だけでなく投資の利益もしっかり出したいんだけど、どういう投資の仕方がいいんだろう…と悩んでいる場合には、個人的には後者の長期保有スタイルをおすすめしたいです。

長期保有スタイルの利点

最大の理由は、やはり株の買い時に頭を悩ませるのが1回きりで済む、という点です。

私自身、投資をしていて一番難しいと思うのは「株を買う・売るタイミングを見極めること」です。

株価は様々な要因によって常に移り変わりますし、未来の株価を予測することはできません。

そのため、いつ買うか・いつ売るかをどれだけ考えても、絶対的な正解にたどりつくことはそもそも不可能です。

ですがこの売買タイミングによって、投資の損益が大きく変わってくることもまた事実です。

短期投資スタイルで株の売買タイミングが増えれば増えるほど、答えの出ない問いに頭を悩ませる回数が増えますし、タイミングの判断を誤って思わぬ損失を出してしまうリスクも理論上は増えることになります。

投資歴が長く、トレードや相場の動きに慣れている方にとっては何てことない話かもしれませんが、あまり投資経験のない方は、まずは長期投資スタイルで時間を味方につけながら相場の動きに慣れていった方がいいのではないかな、と思います。

もう一つの理由は、単純に売買の回数が減ることで、投資に割く時間を少なくできることです。

短期投資の場合、投資資金を使いまわして次々にたくさんの株を売買していくので、その分証券口座にログインして操作をする回数も多くなります。

購入する前には株価や優待情報、決算情報などのチェックもすると思うので、売買するタイミングが増えれば増えるほど、これらのチェック作業にかかる時間も増えていきます。

決算書を読み込んだり株価チャートを分析したりするのが楽しくて仕方がないという方であれば良いのですが、やはりこういった作業は、一般的には大変で面倒に感じてしまうものだと思います。

特に、本業のお仕事や家事・育児などで忙しくされている方は、まずは長期投資スタイルで始めてみた方が無理なく投資を継続できるのではないかな、と思います。

まとめ：株主優待だけではなく配当金も魅力的な銘柄を長期保有

ここまでご紹介してきた3つの心得をまとめると、次のとおりです。

これらの情報をまとめると、

資産形成のためには、株主優待だけではなく配当金も魅力的な銘柄を、長期で保有し続けるのが良い

ということが言えると思います。

これが、私自身も実践している投資手法でもあり、優待品の獲得と資産形成を両立する上でとても大切な方針だと考えています。

こちらを踏まえて、では実際にどのような手順で投資先となる優待銘柄を決めていくのかについて、次回ご紹介していきたいと思います。

優待株投資で資産形成！具体的な銘柄選定方法を解説

このページでは、優待株投資をこれから始めてみようと考えている方に向けて、豪華な株主優待品を受け取りつつ、投資としての利益もしっかり出せるような投資をする上で重要となる銘柄選定方法についてご紹介します。

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