おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
今日の記事では、「ポート(7047)」という銘柄の株主優待IRニュースを踏まえて、今後の株主優待制度の継続について個人的に考察してみた内容をご紹介します。
ポートの株主優待品はデジタルギフト!
「ポート」は、「キャリアパーク」や「就活会議」など、就活をはじめとした様々なメディアサイトの運営を行っている会社です。
2024年8月に株主優待制度の新設を発表したばかりの企業ですが、その内容が100株保有でデジタルギフト5,000円分×年2回(年間10,000円相当)とかなり豪華なことで注目を集めました。
デジタルギフトは、以下の中から好きなものを選んで交換することができるので、どなたでも使いやすい優待制度だと思います。
- Amazon ギフトカード
- QUO カード Pay
- PayPay マネーライト
- d ポイント
- au PAY ギフトカード
- Visa e ギフト vanilla
- 図書カード NEXT
- Uber Taxi ギフトカード
- Uber Eats ギフトカード
- Google Play ギフトコード
- PlayStation®Store チケット
ポートの2024/9/13終値は1,912円なので、優待利回りだけで5%超の大盤振る舞いですね!
株主優待制度は「継続」を明言
あまりにも豪華すぎる優待新設発表を受けて、株主からは今後の優待継続予定について多くの問い合わせがあったそうです。
その回答として、2024/9/11に「今後の株主優待を含めた株主還元方針に関するお知らせ」が出されました。
このお知らせの要点は、ざっくり次の3点です。
- 来期以降も株主優待は原則として継続
- 優待内容は2024年9月末株主数も確認しながら検討(長期保有者への還元強化についても検討)
- 配当総額と株主優待総額の合計額を来期(2026年3月期)以降拡大させていく方針
こちらの内容を素直に受け取ると、株主優待をすぐにやめてしまうつもりはなく、当面は継続してくれそうだという期待が持てそうですね。
配当+優待の合計額を拡大とあるので、仮に優待が改悪されてもその分を配当金でカバーしてくれるということなのでしょうか…?
ポートの株主優待は本当に継続されるのか?
ポートの株主優待”継続予定”のニュースは、あまりにも豪華な優待内容ということもあって、正直なところ「本当に継続されるのかな…?」と気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、あくまで一個人の推測ではありますが、ポートの株主優待制度は本当に継続されるのか、個人的に考察してみた内容をご紹介したいと思います。
業績推移から見ると、現在の水準は不可能ではない
ポートの株主優待品は「デジタルギフト」ということで、自社サービスとは無関係の優待品となっています。
デジタルギフトなので送料等のコストはかからないにしても、クオカードと同様、企業側にも相応のコストがかかる優待品だと言えますね。
ここでポートのEPS(=1株あたり当期純利益)を見てみると、最新の予想では2025年3月期のEPSが141.52円(予想)となっています。
EPSは、インカム投資を検討する上では非常に重要な数値です。EPSが141円なら、1株配当を141円にすると、配当性向が100%ということになります。
ポートの株を100株保有していた場合、年間でもらえる配当金は250円(予定)、株主優待のデジタルギフトを現金に換算すると10,000円相当です。
もし株主優待のデジタルギフトを現金(=配当金)でもらうと仮定した場合、株主還元の合計はおよそ102.5円ということで、配当性向は約72%となります。
この数値が100%未満ということは、稼いだ利益の中から株主還元を行っていることになるので、少なくとも無茶はしていないことになります。
とはいえ50%を超えているので、大盤振る舞いしていることには変わりないと思いますが…(^-^;
業績推移をみる限り、売上高は毎年順調に増加しており、今後も利益拡大を見込んでいるとのことなので、現時点では株主優待の継続も決して不可能な水準ではないように思います。
株主数の大幅な増加があった場合は、改悪リスクも十分にありえる
今回のお知らせにおいて注意しておきたいポイントが、「”配当総額と株主優待総額の合計額”を来期以降拡大させていく」という点です。
この「配当総額」と「株主優待総額」というのは、私たち一個人が受け取る額のことを指しているのではなく、ポートが全株主に対して還元する金額の総合計を指している点に注意が必要です。
お知らせの中には、「103~133 百万円」(※株主優待総額は単元以上保有の株主数が7千名~1万名前提での金額)と金額が明記されていました。
ポートが現時点で想定している株主優待の対象者は7,000~10,000人ということなので、今後個人株主数が大幅に増加して1万人を超えるようなことがあれば、1人あたりが受けとる株主還元の総額は当然少なくなる可能性が予想できます。
この場合、配当金は元々かなりの少額なので、やはり株主優待の額面を少なくしたり、長期継続保有条件を付けて対象者を絞ったり、といった優待改悪のリスクが考えられるのかなと思います。
気になる株主数ですが、2024/3/31時点では5,419名とのことでした。
優待新設発表前の数値なのであまり参考にはならないかもしれませんが…。個人的には7,000~10,000人は妥当な想定数なのかなと思いますが、新NISA制度の開始で個人投資家が増えていることもありますし、やはり1万人を超える可能性もなくはないのかもしれません。
わざわざ継続予定のIRを発表してくれるあたり、株主に対して非常に誠実な企業だという印象ですが、やはり無い袖は振れないですからね(^-^;
場合によっては優待改悪のリスクもあり得ることも踏まえた上で、投資検討をするのが良いと思います。
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
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