KDDIの優待変更が間違いなく「改悪」である理由を解説!救いの道は「ポン活」にあり

KDDIの優待変更が間違いなく「改悪」である理由を解説!救いの道は「ポン活」にあり IR解説&考察
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おはようございます、よこです(^-^)/

”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。

先日発表された「KDDI」の優待変更ニュース。賛否いろいろな声があるようですが、個人的には間違いなく改悪ニュースで、優待の活用法がこれまでとは結構変わってくるな~と捉えています。

今日の記事では「KDDI」の優待変更ニュースが改悪だと言える理由について解説した上で、個人的に考える変更後の優待制度を少しでもお得に活用する方法について、ご紹介したいと思います。

「KDDIの優待変わるけど、実質的にはそこまで変わらなさそうで良かった!」と思っている方がもしいれば、情報の見落としがないか、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

お得なポイント交換所「最大1.5倍」の罠には要注意です!

KDDI優待変更ニュースの概要まとめ

携帯キャリア大手「KDDI」が、株主優待制度の変更を発表しました。

2024/1/16に発表されたお知らせ(外部PDF)の内容から変更点のポイントをまとめると、次の通りです。

<KDDI株主優待制度の主な変更点>

  • 優待内容:カタログギフト → 自社サービス(Pontaポイント/au PAY マーケット/Relux/menu等から1つ選択)に変更
  • 優待の進呈条件:新たに「1年以上の継続保有」条件を追加
  • 優待の額面:100株以上保有時の優待額面がダウン(3,000円→2,000円、5年以上継続保有の場合は5,000円→3,000円に変更)
  • 優待区分:「1,000株以上」の優待区分を廃止

※これらの変更は、2025年3月期の優待から適用されます。

優待内容、進呈条件、額面など、ほぼ全ての内容が変更されますね!

KDDIの優待変更が間違いなく「改悪」だと言える理由

今回の優待変更ニュース、個人的には間違いなく「改悪」だと捉えています。

優待の額面が減って、取得条件も厳しくなっていますからね。

ですが、発表直後のKDDIの株価はほとんど下がらずでした。同じくカタログ優待を廃止したかつての人気優待企業「オリックス」の時とはずいぶん雰囲気が違いますね。

その理由の一つとして、お知らせ内に次の情報が記載されていたことが挙げられます。

なお、Pontaポイントを選択いただいた場合、「お得なポイント交換所」のご利用により、au PAY マーケット限定のPontaポイントとして最大1.5倍に増量することができます。au PAY マーケット限定のPontaポイントは、総合通販サイト「au PAY マーケット」でのお買い物のほか、「au PAY ふるさと納税」のご利用時にもご活用いただけます。

https://news.kddi.com/kddi/corporate/ir-news/2024/01/16/7184.html

この情報のとおり、仮に優待として貰ったPontaポイントが1.5倍になるのならば、実質的に3,000~4,500ポイントが貰えることになります。そのため、

実質5年未満なら増減なし、5年以上でも500円分しか変わらないなら、大した改悪じゃないよね!

増量したポイントをau PAY マーケットで使えば、実質的にこれまでのカタログ優待と変わりないのでは?

と捉えられて、株価にネガティブな影響を与えなかったのではないかと推測しています。

制度上「ポイント1.5倍増量」の永久適用は不可能!

”「お得なポイント交換所」を利用することで、優待で貰ったPontaポイントを1.5倍に増量できる”という情報には、残念ながら落とし穴があります。

実は優待変更のお知らせ内にもすごく小さな字で書かれているのですが…。「お得なポイント交換所」でポイントを1.5倍に増量するためには、現在のポイント制度だと次の条件を満たす必要があります。

  • はじめてau PAY マーケットを利用する場合(に、2,000ポイントを上限として1.5倍に増量可能)
  • auスマートパスプレミアム会員で、かつ前月にau PAY マーケットで税込1,000円以上のお買い物をしている場合(に、2,000ポイントを上限として1.5倍に増量可能)

1つ目の条件は「初回利用限定」なので、仮にこれまで一度もau PAY マーケットを利用したことがない場合でも、2025年3月期の優待にしか適用できないと思われます。

継続保有を前提とした優待制度とは、あまりにも相性が悪いですね…。

そして2つ目の条件ですが、「auスマートパスプレミアム会員」は有料の会員サービスなので、月額548円の費用負担が発生します。1年間で6,576円ですね。

ポイントの増量分よりも年会費の方が高いため、少なくとも株主優待のポイント増量を目的として加入するべきサービスではなさそうです…。

もともとスマパス会員でサービスを活用できている方であれば話は別ですが、そうでない方については、2番目の条件達成は難しいと見ておくべきだと思います。

そして、「お得なポイント交換所」には他にも次のような条件が存在します。

  • auスマートパスプレミアム会員(で前月に税込1,000円以上の購入がなかった場合)は「1.2倍」に増量可能
  • その他、誰でも「1.1倍」に増量可能

つまり、株主優待で貰ったポイントは最低でも1.1倍に増量することができ、スマパス会員であれば1.2倍の増量は確実、ということになります。

実際のPontaポイント増量額をシミュレーションしてみた

私自身は2022年3月期からKDDIの株主優待を取得(継続保有)しています。そして「auスマートパスプレミアム会員」には加入していません。

現在のポイント制度が続く場合、2025年3月期以降にもらったPontaポイントをどのように増量できるのか、得られるポイントをシミュレーションしてみた結果がこちらです。

長期継続保有貰える
ポイント
増量後の
ポイント
適用できる条件
2025年期適用なし
(3年目)
2,000P3,000P初めてau PAY マーケット利用
(1.5倍)
2026年期適用なし
(4年目)
2,000P2,200P誰でも(1.1倍)
2027年期長期(5年目)3,000P3,300P誰でも(1.1倍)
2028年期長期(6年目)3,000P3,300P誰でも(1.1倍)
よこ家の獲得ポイントシミュレーション

現行のカタログ優待と比較すると、2026年以降はどう考えても改悪ですね…。

ちなみに、もし私がauスマートパスプレミアム会員に加入していて、毎回「前月に税込1,000円以上のお買い物」条件を満たしていた場合は、次のようなシミュレーションとなります。

長期継続保有貰える
ポイント
増量後の
ポイント
適用できる条件
2025年期適用なし
(3年目)
2,000P3,000P初めてau PAY マーケット利用
(1.5倍)
2026年期適用なし
(4年目)
2,000P3,000Pスマパス会員かつお買い物(1.5倍)
2027年期長期(5年目)3,000P4,100Pスマパス会員かつお買い物(1.5倍)+
誰でも(1.1倍)
2028年期長期(6年目)3,000P4,100Pスマパス会員かつお買い物(1.5倍)+
誰でも(1.1倍)
もし、よこがスマパス会員だった場合の獲得ポイントシミュレーション

注意点として、スマパス会員かつお買い物で1.5倍に増量できるのは2,000Pまでです。

2027年期以降は、貰った3,000Pのうち2,000Pを1.5倍増量(+1,000P)、残りの1,000Pは条件なしの1.1倍(+100P)という計算になるようです。

優待の実質額面としては現行のカタログと大差ないところまで持ってこれている感じがしますが、スマパス会員の会費コスト(年間で6,576円)を考えると、実質的にはマイナスですね…(^-^;

KDDIの変更後優待制度をお得に活用する方法

ここまでご説明したように、KDDIの優待変更は多くの方にとってそれなりのデメリットがある改悪になると考えています。

そんな変更後の優待制度を少しでもお得に活用できそうな方法について、個人的に検討中のサービスをご参考までに紹介します!

ローソンの「お試し引換券」を利用した「ポン活」に注目!

KDDIの変更後優待制度の活用先として注目したいのが、ローソンの「お試し引換券」です。

これはLoppiやローソンアプリから利用できるシステムで、新商品と引き換えられるクーポン券を、Pontaポイント(やdポイント)で定価よりもかなり安く取得できる、というものです。

いわゆる「ポン活」をしている方にはお馴染みのサービスですね!

「お試し引換券」で引き換えられる商品は週ごとに変わる上に先着順なのですが、こちら(外部サイト)から一覧を確認することができます。

お菓子やジュース、お酒、ヨーグルト、ローソンオリジナルのお惣菜など、引き換えられる商品の種類は結構幅広いです。気になる商品が全然見つからない…という心配はなさそうですね。

必要なポイント数は商品によっても変わりますが、おおよそ定価の50%弱に設定されています。つまり「お試し引換券」で利用するポイントには実質2倍以上の金銭的価値があると言えます。

優待ポイントに換算するなら、4,000~6,000P相当の価値が見込めるかも…?

コンビニではそもそもの販売価格がその他小売店よりも高めに設定されているので、厳密なお得度合いとしてはもう少し下がると思いますが…(^-^; 少なくとも「お得なポイント交換所の誰でも1.1倍増量」以上の金銭的価値は見込めそうです。

注意点として、「お試し引換券」はKDDIではなくローソンが提供するサービスです。2025年以降も今の制度が継続実施されるのかどうか、現時点ではわかりません。

ですが個人的には、変更後の優待で貰えるPontaポイントはコンビニお菓子&スイーツお試しセットとして楽しむのも悪くないんじゃないかな?と考えているところです(^-^)

※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。

この記事を書いた人

よこプロフィール画像

よこ

株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
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