おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約80銘柄保有しています。
今日は、私自身が好んでよく活用している「年パス型優待」の魅力についてご紹介します。
年パス型優待とは?
様々な株主優待の中で、私個人が好んで積極的に活用しているのがいわゆる「年パス型優待」です。

年パス型優待という正式名称があるわけではなく、私自身が個人的にそう呼んでいるだけなのですが…(^-^;
当ブログでは次のような特徴をもつ株主優待を、年パス型優待と定義しています。
期間中は何度でも使い放題
一般的な株主優待券は、紙の商品券形式、もしくは電子プリペイドカード形式となっていて、規定の金額、枚数を一度使ってしまったらそれきりのところが多いです。
それに対して年パス型優待は、カード型もしくはパスポート型になっており、提示することで期間中は繰り返し何度でも同じ優待が受けられるのが特徴です。

優待制度自体がまるで遊園地の年間パスポートみたいに繰り返し使える、という話で、オリエンタルランドのような年パスがもらえる優待、という訳ではありません(^-^;
銘柄によっては、年間で利用できる金額の制限(=優待限度額)を設けているところもありますが、中には限度額を設けておらず、実質的に使い放題なところもあります。
また、年2回(半年に1回)株主優待カードを送ってくれるところもありますが、受けられる優待内容は年間を通して基本的に同じなので、こちらも年パス型優待に含めています。
お会計から一定の割引が受けられる
年間を通して実質的にほぼ使い放題という性質上、年パス型優待は「〇円分」ではなく「お会計金額から〇%割引」の形を取っているところが大半です。
つまりこちらも遊園地の年間パスポートと同じく、対象施設を利用すればするほどお得になるという仕組みになっています。

この株主優待で金銭的にいくら得をできるのかは、人によって大きく変わってくるということになりますね。
株主としては行きつけのお店が優待価格で利用できるのは嬉しいことですし、会社側としては「優待があるならあのお店に行こう」という形で顧客が増えてくれるのは売上アップにつながります。
株主と会社の双方でwin-winの関係が築ける、個人的には株主優待制度の健全な形の1つだとも考えています。
年パス型優待のメリットとデメリット
年パス型優待の主なメリットとデメリットは、次のとおりです。
メリット1:活用できるなら相場より高還元
一般的に100株保有で受けられる優待金額の相場は、株価によってもだいぶ変わりますが、大体500~3,000円くらいかな?と思います。
ですが年パス型優待の場合は、その施設をたくさん活用できる人なら相場を大きく超える恩恵を受けることも可能です。

わが家の場合だと、サンマルクHD(3395)、三越伊勢丹HD(3099)の優待でそれぞれ年間1万円くらいは優待割引を受けています(^-^)
100株だけの保有で1万円もの優待を受けられる銘柄は、通常ほとんど無いのではないかと思います。
対象店舗を頻繁に利用できるなら、という条件付きではありますが、少ない投資資金でより多くの金銭的メリットを受けたいと思った場合には、積極的に投資を検討したい候補にあがってくるのではないかと思います。
メリット2:少ない保有銘柄でも優待生活が満喫できる
年パス型優待は、期間中なら何度でも繰り返し使うことができるため、保有銘柄が少ない時でも「株主優待で生活が豊かになっている」実感を比較的得やすいのではないかと思います。

一般的な優待券の場合は一度買い物で使えばそれきりですが、年パス型優待なら年10回でも50回でも、たくさんの買い物・外食で優待の恩恵を感じられます!
特に、イオン(8267)や百貨店系の優待では、食品だけではなく洋服の購入、日用品や家電の購入、飲食店の割引など、非常に幅広い商品・サービスに優待割引を適用することができます。
もちろん近所に対象店舗があれば…ですが、これらの優待は何かと活躍の機会が多いため保有銘柄がある程度増えてからでも、引き続き心強い味方になってくれると思います!
デメリット1:手出し無しでの利用は基本的に不可
はじめにお伝えしたとおり、年パス型優待は基本的に「お会計から〇%割引」の形を取っているため、例えば10%割引の場合、当然ですが残りの90%は自腹で支払う必要があります。
そのため、株主優待に「手出しなしでサービスが受けられる特別感」を求めている方にとっては、
あまり魅力的に感じられない制度かな…と思います。

自腹での支払いが発生する以上、不必要なサービスを優待があるからといってわざわざ利用することも本末転倒ですし、やはりその店舗のサービスをある程度利用できる方でないと、活用は難しそうですね。
デメリット2:優待利回りは自分で計算してみないと分からない
年パス型優待によってどれだけの金銭的メリットを受けられるかどうかは、その人がどれだけその店舗のサービスを利用するかによって大きく変わってきます。
そのため株主優待の情報サイトや雑誌では、これらの優待利回りは表記されていないことがほとんどです。
株を保有することでどれだけの金銭的メリットが受けられるかを知りたい場合は、どれくらいその店舗を利用するかを自分自身でシミュレーションしてみないと分かりません。
額面がはっきりしている優待券に比べると、これはちょっと面倒に感じてしまいますね。

優待利回りが表記されない性質上、優待関係のwebサイトや雑誌などで情報がヒットしにくいというのもデメリットですね(^-^;
年パス型優待の個人的おすすめ4選
年パス型優待を実施している優待銘柄のうち、個人的にお得度合いが高いと思うものを4つのジャンルに分けてピックアップしてみました。
百貨店銘柄
大手百貨店のほとんどは、「お会計から〇%割引」という形の優待制度を導入しています。
中には利用回数が決まっている紙の優待券タイプのところもありますが、例えば次のような銘柄は年パス型の優待制度を実施しています。
| 銘柄名 | 主な使えるお店 | 株主優待内容 | 限度額 | 飲食店利用 |
| J. フロント リテイリング (3086) | 大丸、松坂屋 | 10%割引カード | 50万円~ | 〇 |
| 高島屋 (8233) | 高島屋 | 10%割引カード | 15万円~ (×年2回) | × |
| 三越伊勢丹HD (3099) | 三越、伊勢丹、 岩田屋 | 10%割引カード | 30万円~ | 〇 |
| 近鉄百貨店 (8244) | 近鉄 | 10%割引カード | 300万円 | 〇(※回数券) |
利用限度額に多少の差はありますが、割引率は基本的にどこも10%ですね。

優待目的であれば、近所に店舗がある最も利用しやすいお店の優待を選ぶのが良いと思います!
百貨店の株主優待カードが1枚あれば、洋服や靴、アクセサリー、化粧品などはもちろんのこと、デパ地下・催事でのお惣菜購入や、百貨店内にテナント出店している一部ブランド店舗での商品購入にも割引が適用されるので、様々な場面で株主優待の恩恵を感じることができそうですね!
とはいえ株主優待があるからと、不必要に高級品を購入してしまうのは本末転倒なので、個人的にはどの店舗でも定価で販売されている、必要なお買い物に優待割引を使うのがおすすめです。

飲食店銘柄
飲食店銘柄は金額方式の株主優待券を導入しているところが大半ですが、ごく少数、年パス型の株主優待制度を実施しているところもあります。
飲食店の年パス型優待の中で圧倒的に便利だと思うのは「サンマルクHD(3395)」です。
割引率が20%と他社に比べても圧倒的に高く、全国各地に店舗があって比較的使いやすい点もメリットです。
鎌倉パスタやBAQETのような洋食店もあれば、和食(お寿司)や中華のお店もありますし、ランチやディナーだけではなく、サンマルクカフェをはじめとしたカフェ利用でも使えますし、ベーカリーレストランサンマルクという店舗では、ちょっと高級なコース料理も楽しめます。
1枚の株主優待カードで様々な飲食ジャンル、シーンに活用できるので、飽きずに繰り返し使える便利な優待だと思います(^-^)

次点で使い勝手が良さそうなのは「王将フードサービス(9936)」で、こちらは「餃子の王将」で使える5%割引の株主優待カードがもらえます。
割引率は控えめですし、元々の価格がリーズナブルなお店なので金銭的なメリットは感じにくいかもしれませんが、ファンの多いブランドでもありますし、日常的に店舗を利用する方にとってはありがたい優待だと思います。

割引カードだけではなくお食事券ももらえるので、年パス型優待と通常のお食事券優待の両方の良さを楽しめる銘柄でもあります(^-^)

その他小売店舗銘柄
その他の小売店舗が実施している年パス型優待として、次の3つをご紹介したいと思います。
- イオン(8267)
- 良品計画(7453)
- クスリのアオキ(3549)
「イオン(8267)」の株主優待についてはご存知の方も多いと思いますが、対象店舗でのお会計金額に対して一定のキャッシュバックが受けられるという仕組みになっています。

100株保有の場合は1%キャッシュバックですが、保有株式数が増えると最大7%までアップします!
イオンスタイルで洋服や子どものおもちゃを買ったり、イオン系列のスーパーマーケットをよく利用する方であればある程度まとまったキャッシュバックを受け取れそうですね。
キャッシュバックの他にも、イオンシネマの鑑賞料金割引やイオンモバイルの料金割引など、
様々な優待サービスが充実しており、人気の高い株主優待制度となっています。
続いて、無印良品でお馴染み「良品計画(7453)」の株主優待では、グループ店舗でのお会計が7%割引になるシェアホルダーカードを受け取ることができます。
無印良品も全国に店舗が多く、食品から洋服、生活雑貨、家具まで幅広い商品を購入することができるので、汎用性の高い便利な優待制度だと思います。

個人的には、無印良品の飲食店ブランドである「Cafe&Meal MUJI」でも割引が使える点がお気に入りです!

3つ目にご紹介する「クスリのアオキ(3549)」は北陸地方を基盤とするドラッグストアチェーンです。
株主優待はいくつかの中から選択式になっていますが、お会計が3~7%割引になる株主優待カードを選ぶことができます。
クスリのアオキは(店舗にもよりますが)生鮮食品も取り扱っているドラッグストアなので、日々の食費が常に3%割引だと考えるとかなり強力ですよね。

食費(自炊費用)が月3万円の家庭なら、年間で10,800円の優待効果が見込めます!
近所に店舗がある方にとっては、かなり心強い優待になってくれると思います。
福利厚生サービス
年パス型優待として最後にご紹介したいのが、「クラブオフ(リロクラブ)」や「ベネフィット・ステーション」などの福利厚生サービスです。
大企業の福利厚生や保険・クレジット加入者向けのサービスとして知られているこれらのサービスですが、一部の企業の株主になることでも利用することができます。
専用サイトにログインすると、様々な飲食店・宿泊施設・レジャー施設などで使える割引クーポンが掲載されています。
ひとつひとつのクーポンはささやかな金額のものが多いですが、期間中は何度も繰り返し使えるため、上手く活用すればこちらも大きな節約効果が期待できる優待となっています。

私自身はドラッグストアの割引クーポンやT・ジョイの映画鑑賞割引クーポン、上島珈琲店やコメダ珈琲店などの割引クーポンをよく利用しています!
どちらのサービスもクーポンの掲載量が非常に多く、自分に合ったクーポンを探しにくいのが難点ですが…。
個人的に使いやすいと思ったクーポン、お得度が高いと思ったクーポンの内容をこちらにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
優待情報サイトではあまり人気のない(?)年パス型優待ですが、少ない優待銘柄でなるべく得をしたい方、優待株で資産形成や節約効果を高めたい方にとっては非常に心強い味方になってくれると思います。
少しでも年パス型優待の魅力が伝わっていたら嬉しいです!
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人

よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから5年目、もうすぐ3000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約80銘柄保有しています。
詳しいプロフィールを見る
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