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おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約80銘柄保有しています。
当ブログでは株主優待がもらえる日本個別株に投資を行う、いわゆる「優待株投資(株主優待投資)」を主軸に、様々な銘柄をご紹介しています。
このページでは、優待株投資をこれから始めてみようと考えている方に向けて、豪華な株主優待品を受け取りつつ、投資としての利益もしっかり出せるような投資をする上で重要となる銘柄選定方法についてご紹介します。
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前回のページに引き続き、こちらのページでご紹介しているのは私個人が実践している投資スタイルの解説です。
優待株投資にも様々なスタイルがあり、それぞれに正解や不正解はありません。
決して、当ブログでご紹介する通りの投資をすれば必ず儲かるという話ではありませんし、優待株投資はこの通りにしないといけない、という話でもありません。
たくさんある優待株投資手法の中の、あくまで一例のご紹介という形でご参考いただければと思います。
具体的な銘柄選定方法のご紹介
前回こちらのページで、優待品の獲得と資産形成を両立させるためには「株主優待だけではなく配当金も魅力的な銘柄を、長期で保有し続ける」ことが大切だという考え方をご紹介しました。
こちらを踏まえて、では実際にどのような考え方で投資先の企業を決めていくのかについて、私自身が実践している考え方をご紹介します。
大まかには、次の3つの手順で銘柄選定を進めていきます。
- 第一関門:欲しい優待品がもらえるかどうか
- 第二関門:業績推移が良いかどうか
- 第三関門:コスパが良いかどうか
第一関門:欲しい優待品がもらえるかどうか
まずは、自分が欲しいと思う、心惹かれる株主優待品がもらえる企業を探していきます。
一番探しやすいのは、自分が普段利用しているお店やサービスの名前を書きだしていき、それらの企業が株主優待制度を導入しているか、調べてみることだと思います。

私自身も初めて優待株を買う時はこの方法を実践して、ビックカメラ(3048)、三越伊勢丹HD(3099)、コメダHD(3543)などの株を購入しました。
ただし、この探し方をすると小売店舗で使える優待券ばかりになってしまうので、食品やカタログギフトなどの優待を実施している銘柄は、探しにくいかもしれません。
小売店舗以外の優待銘柄を探す場合は、株主優待の情報をまとめたwebサイトや雑誌などを活用するのが良いと思います。
私自身、webサイトを活用する際には次のようなサイトを閲覧することが多いです。
どのサイトも人気ランキング形式ですが、サイトによって情報に偏りが出やすいので、1社に絞らず色々なサイトを眺めてみるのが良いと思います。
雑誌を活用する場合、画像が多めで優待品の詳細が分かりやすいというメリットはありますが、一部の人気優待銘柄のみがピックアップされたものがほとんどで、全ての優待情報にアクセスすることは難しいことが多いです。
私自身は人気かどうかに関係なく、なるべく多くの優待銘柄の情報をフラットに比較検討したいので、日経ムックの株主優待ハンドブックという書籍を活用しています。
優待品の写真掲載は少なめですが、ほぼ全ての優待銘柄の情報が掲載されており、辞書のような使い方が可能です。
もちろん、もらえる優待品以外の角度から投資先の候補を絞っても良いのですが、株主優待制度を実施している企業は約1,500社と検索対象はかなり膨大です。
数ある優待銘柄の中から手っ取り早く自分に合った投資先を見つけるためには、まずは優先順位のつけやすい優待品に焦点をあてるのが一番スムーズなのではないかな、と考えています。
第二関門:業績推移が良いかどうか
欲しい優待品からある程度投資先の候補を絞ったら、次はその企業の業績データを調べて、大事なお金を投資しても問題ない企業かどうか予測を立てていきます。
売上高や資産額、自己資本比率、キャッシュフローなどなど…。色々な数値を総合的に見て判断した方がもちろん安心ではあるのですが、1つ1つの数値の意味を理解して全てを調べていくのは、特に投資を始めたばかりの方にとってはかなり大変な作業になってしまいます。
当ブログで普段優待銘柄をご紹介する時は、最低限抑えておきたい業績データとして、1株あたり当期純利益(EPS)と、配当金の2種類をピックアップしてご紹介しています。
ここでもこの2つの数値に絞って、解説していきます。
1株あたり当期純利益(EPS)
1株あたり当期純利益(EPS)とは、当期純利益(=最終的な企業の利益)を発行している株式数で割った数値です。
企業は稼いだ利益の中からいくらかの割合を配当金として株主に還元するのですが、例えばEPSの数値が100円の場合は、1株あたり最大100円までは、黒字で利益還元できるということになりますね。
(利益は来年以降より多くの稼ぎを上げるための設備投資などにも利用されるため、100%すべてを株主に還元する企業はあまり多くないと思いますが…)
つまりEPSの数値が高いほど、より多くの配当金を受け取れることが期待できますし、EPSの数値が毎年どんどん上がっていく企業は、配当金が年々上昇していくこと(=増配)にも期待が持てる、ということになります。
とはいえ、EPSが毎年順調に増加している企業はそこまで多くありません。
ちょっとでも下がっていたらNGなのか、上がってはいないが現状維持でもOKとするのか、判断軸はその人それぞれということになります。
少なくとも、EPSがマイナス(つまり赤字決算)の状態が数年続いていたり、毎年EPSの数値が下がっている銘柄は、私自身なら購入を見送ります。
特に赤字決算が続いている企業の中には、なんとか状況を打開するために豪華な優待品を導入して、株主を募ろうとするところがあります。
赤字額が年々縮小しているならまだしも、回復の兆しがまったく見えなかったり、むしろ悪化しているような企業は、やがて株主優待にかかる費用が負担できなくなり、すぐに株主優待制度を廃止してしまいます。
こういった企業に投資してしまうと株価によっては大きな損失を出しかねないため、どんなに優待品が豪華でも、なるべく他の銘柄を探すことをおすすめします。
- EPSの数値が年々増加傾向にある企業
- EPSがマイナスの状態(赤字決算)が続いていて、回復の兆しが見えない企業
- EPSの数値が毎年下がり続けている企業
配当金
重ねてになりますが、優待株投資であっても配当金に目を向けることは資産形成の上で非常に大切です。
投資を検討している企業はそもそも配当金を出しているのか、配当金額の推移はどのようになっているのか、これから投資するといくらもらえそうなのか、について必ずチェックしておきましょう。

EPSと同じく、配当金額が年々増えている銘柄だと嬉しいですね。
特に配当金の推移をみる時は、過去に配当金を減らした実績がないかどうかに着目するのがおすすめです。
例えば、年間60円の配当額を想定して購入したのに、実際には減配されて30円しかもらえなかったとなると、投資資金回収の計画が狂ってしまいます。
その年の業績にあわせて配当金額が上下するところもあれば、業績にかかわらず一律の金額を定めているところや、減配しないことを約束している(=累進配当と言います)ところもあり、企業によって様々な方針があります。
長期投資の観点からは、できれば「減配実績がない企業」、少なくとも「よほどのことがないと減配しなさそうな企業」を選定するのがおすすめです。
毎年配当金額がコロコロ変わる企業や、配当金の予想額を公表していない企業、そもそも配当金を出していない企業には、私自身はあまり投資をしないようにしています。
各企業がどのような方針で配当を実施しているかについては、配当方針という形でホームページや株主向けの資料などに明記しているところが多いです。
「企業名 + 配当方針」で検索してみると、簡単に調べられると思います。
- 配当金額が年々増加傾向にある企業
- 減配実績がない、よほどのことがないと減配しなさそうな企業
- 配当金額が毎年(業績次第で)大きく増減する企業
- 配当金の予想額を公表していない企業
- そもそも配当金を出していない企業
業績データの調べ方について
EPSや配当金といったデータは、各企業のホームページに掲載されている「決算短信」という資料から確認することができます。
ただし、決算短信には前後の年の情報しか載っていないため、例えば過去10年の情報を一気に見たいという場合には少々不便に思うかもしれません。
そういった時は、IR BANK のようなデータベースサイトを活用するのもおすすめです。
ただしIR BANKは公式データではないので、しばしばデータの誤植も見られます。
特に株式分割が予定されている銘柄は、タイミングによっては配当金額が実際よりも少なく表示されているケースがあるので、注意しながらデータを取り扱う必要がありますね。
Next 第三関門:コスパが良いかどうか
次のページでは、最後のチェック工程「コスパが良いかどうか」について詳しくご紹介します。


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