おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約80銘柄保有しています。
当ブログでは株主優待がもらえる日本個別株に投資を行う、いわゆる「優待株投資(株主優待投資)」を主軸に、様々な銘柄をご紹介しています。
このページでは、優待株投資をこれから始めてみようと考えている方に向けて、豪華な株主優待品を受け取りつつ、投資としての利益もしっかり出せるような投資をする上で重要となる3つの心得についてご紹介します。
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前回までのページでは、一般的な株主優待制度の概要や特徴をご紹介する内容でしたが、ここからは、私個人が実践している投資スタイルの解説がメインとなってきます。
優待株投資にも様々なスタイルがあり、それぞれに正解や不正解はありません。
決して、当ブログでご紹介する通りの投資をすれば必ず儲かるという話ではありませんし、優待株投資はこの通りにしないといけない、という話でもありません。
たくさんある優待株投資手法の中の、あくまで一例のご紹介という形でご参考いただければと思います。
株主優待品の受け取りと資産形成の両立は可能
私個人としては、優待株投資によって豪華な優待品を受け取ることと、投資としての利益もしっかり出すことは、両立できると考えています。
たとえ投資に慣れていない初心者の方でも、専門用語が分からなくて決算書がしっかり読めない方でも、最低限の知識さえあれば可能だと考えています。

私自身もまだまだ投資歴は浅い方ですし、未だにPER、PBRなどの専門用語もよく理解できていません(^-^;
ですが優待株投資メインで、資産2800万円まで到達することができています!
優待株投資で資産形成するための3つの心得
とはいえ、優待株投資は何も考えずに適当に投資を進めて上手くいくものでもありません。
やはり投資なので、大きく得をする人もいれば大きく損をする人もいます。
ここからは、優待株投資で「豪華な優待品を受け取る」だけではなく、「投資としての利益もしっかり出したい」と考えている方に向けて、個人的に重要だと考えている3つの心得をご紹介していきます。
心得1:投資の目的を「資産形成」に据えること
個人的に一番大切だと思うのは、なぜ優待株投資をするのか?の答えを「資産形成(=お金を増やすため)」からブレさせないことです。
優待株投資をしていると、ついついこの答えが「株主優待品をもらうこと」になってしまいがちです。
ですがそうなってしまうと、優待品をもらうためにしばしば合理的でない投資判断をしてしまい、結果的に損失を出してしまうリスクが高まってしまいます。
例えば、100株保有していたら1,000円分の優待品がもらえるけれど、1,000株に増やしたらもらえる優待品が3,000円分に増える、という優待銘柄があったとします。
投資金額を10倍(100株→1,000株)に増やしても、もらえる優待品は3倍(1,000円分→3,000円分)にしか増えないので、いわゆるコスパで見ると100株だけ保有するのが最も合理的だと言えます。
ですが「優待品の取得」が投資の主目的になっていると、優待品がたくさんもらえた方が嬉しいから1,000株買っちゃおう!と考えてしまいがちです。
結果的に株価が上がれば、100株保有時の10倍得をしますが、もし株価が下がった場合は損失額も10倍ということになります。
株価の上下を確実に予測することは不可能なので、100株保有の場合よりも、リスクとしては高めだと言えますね。
このケースで言うと、元々たくさんお金を持っている人が余剰資金で1,000株買う分には良いと思いますが、優待株投資でこれから手持ちのお金を増やしていきたい!と考えている方にとっては、まずは100株から投資を始める方が合理的かなと思います。
言い換えると、「株主優待品をもらうこと」は投資の目的ではなく、あくまで投資によって資産を増やすための手段として考えておいた方が良い、という話になりますね。
優待株投資をしながら、優待品の獲得を主軸に据えないというのは、なんだか矛盾しているような気がしなくもないですが…。
優待株投資もれっきとした「投資」なので、「資産形成」を主軸におくこと自体は、個人的には理にかなっているのでは、と考えています。
実際の投資を進めていく中で、どんな株を買うか、どうやって判断すればいいのか迷った時には、常に「資産形成の観点からみると、どうすべきか?」という形で、この心得に立ち返れるようにしておきたいですね。
心得2:株主優待品だけではなく配当金にも目を向けること
2つ目の心得は、「株主優待品だけではなく配当金にも目を向けること」です。
配当金投資の金銭的メリット
1つ目の心得「投資の目的を資産形成に据えること」を見て、「そもそも株主優待ではなく配当金を目的に投資をした方が、資産形成上は最も合理的なのでは?」と考えた方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、株主優待品としてもらえるクオカードの額面が毎年500円ずつ増えていって、最初は500円分だったけど、10年で5,000円分まで増えた!…という銘柄は今のところ存在しないのですが…(^-^;
これがクオカードではなく配当金に変わると、このような銘柄は意外と存在します。

例えば、大手携帯キャリア「KDDI(9433)」の配当金はまさにこのような感じで毎年増配が続いていますね。
購入する銘柄によってもだいぶ変わりますが、一般的には株主優待品よりも配当金の方が、額面アップのペースが速い傾向があると思います。
さらに、これから投資を始める方は基本的にNISA口座を活用される方が多いと思うのですが、新NISA口座(成長投資枠)で投資をするなら、株主優待品が充実している銘柄よりも配当金がたっぷりもらえる銘柄に投資をした方が、資産形成の観点ではより合理的です。
なぜかというと、株主優待(雑所得)にかかる税金はNISA口座の非課税対象にはならないので、NISA口座で購入してもそれ以外(特定口座など)で購入しても、株主が得られる利益や負担する税金に差はありません。
しかし配当金(配当所得)にかかる税金はNISA口座の非課税対象となっているため、NISA口座で購入すると、税金が差し引かれずに配当金をまるまる受け取れるという非常に大きなメリットが存在するからです。

配当額が10,000円の場合、課税額を考慮すると株主が受け取れる金額は約7,970円です。NISA口座で投資することで、受け取れる利益は2,000円以上も変わってきます!
ここまでをまとめると、
・額面アップのペースは株主優待よりも配当金の方が速い傾向がある
・配当金の方が、NISA口座の非課税メリットを生かしやすい
この2つの観点では、配当金目的の投資の方が資産形成の上では合理的、ということになりますね。
優待株投資の金銭的メリット
一方で、優待株投資にも配当金投資では受けられないメリットが存在します。
投資によって得られる利益の割合を一般的には「利回り」と呼びますが、配当金還元だけで利回りが常時10%以上の株は、なかなかお目にかかることができません。
ですが、優待利回りが10%を超える株は結構たくさんあります。
中には利用条件が厳しめだったり、株主側である程度の手出しが必要だったりして、実質的にそこまでお得ではないものも含まれていたりしますが…(^-^;
少なくとも配当金よりは、たくさんの高利回り銘柄を見つけることができると思います。
もし活用できる優待品を受け取れるなら、の条件付きではありますが、一部の優待銘柄では配当金よりも大きな利益還元を狙うことが可能というわけです。

こちらのページでご紹介したように「暴落時の損失を比較的抑えやすい」といった優待株ならではのメリットも存在しますね。
私個人としては、配当金を狙うのか、それとも優待品を狙うのかという極端な二択ではなく、配当金と株主優待の両方を積極的に狙っていくという、両者の投資手法の良さを組み合わせた投資スタイルが資産形成においてはより合理的なのではないかと考えています。
そのため、単に優待品を受け取るだけではなく、投資の利益もしっかり出したいと思った時には、優待品の情報だけではなく、配当金の情報にも目を向けてみることが大切だと思います。
二兎を追う者は一兎をも得ず、ということわざがありますが、投資の世界においては、配当金と株主優待の二兎を追って二兎を得ることは十分に可能です(^-^)
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