新設される第一生命HDの株主優待制度を深堀り考察!

新設される第一生命HDの株主優待制度を深堀り考察! 新設・拡充・変更

おはようございます、よこです(^-^)/

”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約40銘柄保有しています。

今日の記事では、第一生命ホールディングス(8750)」の優待新設ニュースと、それを踏まえた割安度合いについて調べた結果をご紹介します。

独自のアプリを使ったユニークな優待制度ですが、継続力と忍耐力が問われそうです…。

第一生命HDが株主優待制度を新設!

お馴染みの大手保険会社「第一生命ホールディングス」が、少し前に株式優待制度の新設を発表しました。

2024/2/29に発表されたお知らせ(外部PDF)によると、100株以上を保有することで「QOLism」と呼ばれる健康管理アプリを利用することができるようになるそうです。

この「QOLism」については現在ほとんど情報が発表されておらず、まだまだ疑問点も多い優待制度です。この記事では、現時点で分かっている情報参考になりそうな関連情報をまとめてみました。

第一生命HDの株主優待「QOLism」を深堀り考察!

QOLism」は、もともと第一生命グループの健康保険組合等に加入している人向けに提供されているアプリケーションサービスです。

優待新設のお知らせ内では、アプリ内で利用できる機能の一例として、次のようなものが紹介されています。

  • 歩数記録
  • 体重、食事記録
  • AIによる健康増進メニュー作成
  • 健康レシピ、筋トレ動画の閲覧  など

アプリの利用実績に応じて、各種ギフトに交換可能なポイントを獲得できる

株主優待、という視点から見たときに最も気になるのは、やはりポイント制度だと思います。

先ほどご紹介したような「QOLism」内のサービスを利用することで、アプリ内ポイントが付与されます。

ポイントの獲得上限数は保有株式数によって異なるようで、100株保有の場合は年間で最大2,000円相当200株以上を保有の場合は年間で最大5,000円相当のポイントをもらうことができます。

お知らせ内には「健康増進活動の実績に応じたポイントをアプリ内で獲得」とあるため、権利獲得によって2,000~5,000円相当のポイントがまるっともらえるわけではなく、アプリ内の機能を利用して毎日コツコツとポイントを集めていく形式になっていると思われます。

一般的なポイント制の優待よりも、継続力や忍耐力が問われそうですね…(笑)

優待品の取得までには相応の時間がかかりそう?

具体的にどんなことをすればどれくらいポイントが貯まるのか、といったポイント獲得の詳細については、現在のところ未発表です。

実際にQOLismを導入している企業の健康保険組合のwebページでポイント獲得の詳細を調べてみたところ、ポイントの獲得基準は企業によってバラバラでした。

統一ルールがあるわけではなさそうなので、おそらくは株主優待制度のポイント獲得基準も独自に設定されるものと思われます。詳細については、後日株主向けに送付されるであろう優待案内などの続報を待つ形となりそうですね。

ここではご参考までに、「大東建託」の健康保険組合webページに掲載されていたポイント獲得基準を使って、ポイント獲得のシミュレーションをしてみたいと思います。

  • 食事記録(写真撮影によるカロリー自動表示) 1食1pt
    ※1日最大3食分記録可能
  • 歩数記録 1日2pt(5000歩以上)
  • 体重記録 1日1pt
  • エクササイズ動画視聴 1日3pt
  • Bodygram(写真撮影による全身20か所の計測) 等
    ※1か月に1回25pt
https://www.kentakukenpo.or.jp/member/health/qolism01.html

こちらの情報は一企業の実施例なので、実際の株主優待制度とは異なる可能性が高いです。あくまでイメージとしてご認識ください。

仮にこの例の場合だと、毎日(Bodygramは毎月)欠かさず全てこなして、1ヶ月でおよそ295ポイントです。もし1ポイント=1円相当だとしたら、2,000ポイント貯めるには7ヶ月継続しないといけないので、実際に優待品を受け取るまでには相応の時間がかかりそうですね…(^-^;

ズボラな私にはまったく続けられる気がしませんが、優待品のためなら頑張れたりするのでしょうか…?(笑)

獲得したポイントは、電子マネーとの交換が便利そう

「QOLism」で獲得したポイントは、電子マネーやギフト商品などに交換することができるようです。

交換できる具体的な商品のラインナップについては、現時点では未発表となっています。各企業の健康保険組合が実施しているポイント交換も、実際に加入していなければその内容を知ることができません。

参考になりそうな情報として、少し古い情報ですがこちらの記事によると、2021年時点だと「QOLism」のポイント交換は株式会社エムディーピーという企業による「プチギフト」というサービスで運営されていることが分かります。

「プチギフト」で交換できる商品の一例はこちらのページで確認することができます。2024年現在もプチギフトのシステムが採用されているのか、そしてこれら全てのギフトがQOLismの対象となっているのかどうかは分かりませんが…。ざっと見た感じは電子マネーやポイント系が充実してそうな感じがします。

dポイントクラブのホームページにもQOLismポイントの交換に関する情報が存在したため、dポイントには間違いなく交換できそうな印象です。

ポイントどうしの交換レートが気になるところではありますが、電子マネーと交換できる優待銘柄は限られているため、ポイント優待に魅力を感じる方であれば、毎日のアプリ利用を頑張ってみる価値はあるのかもしれませんね。

第一生命HDの割安度合いを調べてみた

私は普段、配当金と優待だけで何年間保有し続けたら投資元本を回収できるか、という通称「元とれる年数」を投資判断のひとつの基準としています。

第一生命HDを現時点で100株保有した場合の「元とれる年数」を2024/3/25終値で試算してみると、(毎年フルでポイントを貯められる想定で)約37年となりました。

普段は「30年以内」を目安としているので、特に割安とは言えない結果となっています。

独自のサービスを用いたユニークな優待制度である一方、ポイント獲得や交換の詳細がまだ見えない部分も多く、実際には優待品としてどれだけのメリットがあるのか、現時点では判断が難しい銘柄です。

私自身は今月末の権利は見送って、優待制度の詳細がしっかり公開されてから改めて投資検討をしたいと考えています。

※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。

この記事を書いた人

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よこ

株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約40銘柄保有しています。

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