おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約60銘柄保有しています。
今日の記事では、「上新電機(8173)」の株主優待変更ニュースと、それを踏まえた割安度合いについて調べた結果をご紹介します。
上新電機が株主優待制度を変更!
関西が地盤の家電量販店「Joshin(ジョーシン)」を運営する「上新電機(8173)」が、株主優待制度の変更を発表しました。
2025/5/9に発表されたお知らせによると、今回の変更の主なポイントは次の2点です。
- 株主優待の取得が100株以上からになる(=1株優待の廃止)
- 100株以上保有でもらえる額面を増額
株主優待の取得が100株以上からになる(=1株優待の廃止)
上新電機は、1株保有で株主優待がもらえる銘柄として人気でした。
しかし2025年9月権利分からは、優待進呈が100株以上の株主からとなり、1~99株保有の株主は対象外となってしまいました。

今後も上新電機の株主優待券を活用したい場合は、100株以上に買い増す必要があります。
100株以上保有でもらえる額面を増額
9月権利分でもらえる株主優待券は、従来の25枚(5,000円分)から50枚(10,000円分)に増額されるようです。
100株保有の場合は、3月権利分でもらえる11枚(2,200円分)とあわせて、年間で61枚(12,200円分)を受け取れることになりますね。

元々100株以上を保有していた株主にとっては、今回のニュースは拡充だと言えますね。
ただし、9月権利分でもらえる株主優待券は、12月中旬頃に届いて有効期限が翌年3月末となっており、実質的に3ヶ月ちょっとで使い切らなければなりません。
他社と比べても有効期限がかなり短いため、増額したところで結局全部は使い切れない…という方も多いかもしれないですね(^-^;
上新電機 株主優待券の基本ルールをおさらい
ここで改めて、上新電機の株主優待券を利用する上での基本的なルールをおさらいしておきたいと思います。
2,000円ごとに200円券が1枚使える仕組み
上新電機の株主優待券は、200円単位で使える金券となっています。
2,000円のお買い上げ金額に対して200円券が1枚使える、という仕組みになっているため、100株保有でもらえる12,200円分を全て使い切る場合には、ジョーシンで総額122,000円のお買い物をする必要があります。

大型家電の買い替え予定などがあれば良いのですが、そうでない場合は中々ハードルが高い金額ですね…(^-^;
オンラインショップでも使えるが、簡易書留の郵送代が別途必要
ジョーシンの店舗はほとんどが中部・関西エリアに集中しているため、近くに店舗が無い方も多いと思います。
ですが上新電機の株主優待券はオンラインショップ(Joshin web)でのお買い物にも使えるので、近くに店舗がない方でも活用することが可能です!
ただし、オンラインショップで株主優待券を使う際に気を付けておきたいのが郵送コストの存在です。
上新電機の株主優待券は紙チケットなので、オンラインショップで使用する際には、後日優待券を簡易書留でJoshin web事務局に郵送する必要があります。

2025年5月現在、簡易書留+定型封筒の料金は合計460円です。
この郵送コストを加味すると、オンラインショップでの購入で得をするには、少なくとも6,000円以上のお買い物をする必要があるという事になりますね。
オンラインショップでの購入でも、「店舗受取」の対象となっている商品であれば、株主優待券を郵送せずに近くの店舗で直接株主優待券を手渡しすることができます。
この場合は、郵送コストを気にせずにお買い物することができますね!
3月権利分と9月権利分で有効期限が異なる
上新電機の株主優待券は、3月権利分と9月権利分の年2回優待となっています。
3月権利分でもらえる株主優待券の期限は約1年間となっていますが、9月権利分でもらえる株主優待券の期限は、先ほども少し触れたとおり約3か月間とやや短めです。
9月権利分の方が額面が圧倒的に多いので、1~3月の3か月間に集中して株主優待券を使う機会がある方でないと、フル活用は難しい仕組みとなっています。

個人的な意見としては、100株優待に引き上げるなら9月権利分の期限設定は見直しても良かったのではないかな、というのが本音ですね…。
上新電機 100株保有に買い増すべき?
これまで1株保有で上新電機の株主優待券をゲットしていた方は、今後も株主優待券を受け取りたい場合、100株以上に買い増す必要があります。
当ブログでは普段、配当金と優待だけで何年間保有し続けたら投資元本を回収できるか、という通称「元とれる年数」を投資判断のひとつの基準としています。
上新電機を100株保有した場合の「元とれる年数」は、株主優待券をどれだけ活用できるかによって変わってきますが、概ね次のような計算結果となります。
- 年間1万円のお買い物:約21年(利回り換算で約4.7%)
- 年間3万円のお買い物:約18年(利回り換算で約5.5%)
- 年間5万円のお買い物:約15年(利回り換算で約6.6%)
- 優待券を毎年全部使い切る場合:約11年(利回り換算で約9.0%)
普段は「20~30年以内」を目安としているため、控えめなケースで試算したとしてもかなりの高利回りであることが分かりますね。
配当金目的での保有は引き続き検討の余地あり?
私自身も上新電機は1株ホルダーですが、今のところ買い増しは予定していません。
というのも、100株優待という観点で見た場合、上新電機の株主優待券はどうしても使い勝手が他社家電量販店の優待に劣るので、購入の優先度が下がってしまうというのが本音です。

3ヶ月という有効期限の短さ、2,000円ごとに200円分しか使えないという条件は、1株優待だからこそ許容できていた面が大きかったなと思います…。
ただし、上新電機には高配当(2025/5/9終値で計算すると、配当利回りだけで約4.4%)という魅力が残っています。
今回の優待制度変更によって、株主優待銘柄としての魅力は正直下がってしまったように感じていますが、配当金の受け取りを主目的としつつ、オマケ的な位置づけで株主優待券を使えるタイミングで活用していく、という保有のスタイルはまだまだ検討の余地がありそうだなあと思います。
ただし、最新の決算短信によると、来期の配当性向は92.3%(予想値)とされています。
これは稼いだ利益のほとんどを配当に回しているというかなり高めの水準なので、今後業績がさらに下落する場合は減配のリスクも考えられることを頭に入れた上で、投資を検討するのが良さそうですね。
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人

よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから4年目、もうすぐ2500万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約60銘柄保有しています。
諸々の情報を踏まえて、わが家では引き続き1株ホールドで様子見の予定です。
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