おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約50銘柄保有しています。
今日の記事では、「キリンHD(2503)」の株主優待変更ニュースと、優待変更を踏まえた割安度合いについて調べてみた結果をご紹介します。
キリンHDが株主優待制度を変更!
大手飲料メーカー「キリンHD(2503)」が、株主優待制度の変更を発表しました。
2024/8/6に発表されたお知らせによると、変更のポイントはざっくり次の3点です。
- 1年以上の継続保有条件を付与
- 優待品の額面を、継続保有期間に応じて変更
- 新規株主、既存株主双方への経過措置あり
1年以上の継続保有条件を付与
2024年12月権利分からは、優待品の取得に1年以上の継続保有条件が付与されることとなりました。
毎年優待品を受け取り続けるには、少なくとも100株以上の継続保有が前提となってきますね。
なお、初回の2024年12月権利分に関しては、2024年9月末までに100株以上を購入すれば、1年以上継続保有しているものとみなして優待品を進呈してくれるようです。
優待品の額面を、継続保有期間に応じて変更
100株保有の場合、これまでもらえる優待品の額面は1,000円相当でしたが、2024年12月権利分以降は、継続保有期間によって額面が変わってきます。
100株保有の場合だと、1年以上3年未満の株主は500円相当、3年以上の株主は2,000円相当(+抽選のプレミアム優待)となります。
3年未満の場合は従来よりももらえる内容が少なくなってしまいますが、3年以上長期で継続保有することで、これまでの2倍の優待品がもらえることになりますね。
この点をプラスと捉えるかマイナスと捉えるかで、今回の制度変更に対する評価(拡充or改悪)が人によって変わってきますね。
ちなみに、具体的な優待品の内容は2025年3月期に発表予定とされています。
ご参考までに、従来の優待制度で選べる優待品は、次のようなラインナップでした。
(参考:従来の100株優待品一覧)
- キリンビールギフト(缶ビール)
- キリンビバレッジ商品詰め合わせ(午後の紅茶、生茶など)
- 機能性表示食品(サプリメント)
- キリンシティ食事券
もしファンケルを子会社化した場合、ファンケルの株主優待制度を引き継いでくれるのかどうかにも個人的には注目しています!
新規株主、既存株主双方への経過措置あり
先ほども少し触れたように、今現在キリン株を保有していない方でも、2024年9月末までに100株以上を購入すれば1年以上継続保有しているものとみなしてくれるため、2024年12月権利分の優待品を受け取ることができます。
また、例えば去年キリン株を購入したばかりの株主にとっては、もらえる優待品の額面が1,000円相当→500円相当に減額してしまうように見えますが、経過措置として既存株主がもらえる優待品は減額されないよう、従来通り1,000円相当の優待品を実施してくれるようです。
新規株主と既存株主のどちらにもきめ細やかな配慮が感じられる、個人投資家にとってはありがたい制度変更ですね(^-^)
同じく大手ビールメーカーのアサヒグループ(2502)が株主優待を廃止したこともあり、
ビール優待としては今後も注目が集まりそうです。
キリンHDの業績推移をチェック!
キリンHDの売上高・利益(EPS)をグラフで見てみると、直近5年で見れば伸びているものの、10年スパンではEPSの数値に大きな波があることが分かります。
EPS(一株あたり当期純利益)は、当期純利益÷発行済株式数で計算される数値です。
配当金目的のインカム投資を検討する上では非常に重要な数値です。
EPSの数値が配当性向100%とイコールなので、EPSが高いほど配当金をたくさんもらえる可能性が高くなります。
EPSが右肩上がりの企業は、配当金も増配傾向となりやすいです。
配当金額の推移はこちらのグラフのとおり、増加傾向です。
業績が悪化した年でも減配せずに株主還元を行ってくれる企業だということが分かりますね。
直近の配当性向はやや高めなので、あまり大幅な増配には期待できないかもしれませんが、少なくとも安定した配当には努めてくれそうな企業だという印象を受けました。
キリンHDの割安度合いを調べてみた
私は普段、配当金と優待だけで何年間保有し続けたら投資元本を回収できるか、という通称「元とれる年数」を投資判断のひとつの基準としています。
キリンHDを100株保有した場合の「元とれる年数」を2024/8/7終値で試算してみると、約23年となりました(利回りに換算すると約4.3%です)。
ちなみに、従来の優待制度で計算した場合は約28年となるため、長期投資を前提としている方にとっては、今回の優待変更はかなり嬉しいニュース(=拡充)になったのではないかと思います。
個人的には、長期投資を推奨するからにはもう少し業績に安定感が欲しいところですが…(^-^;
ファンケルのTOBなどで、将来を見据えて自社のビジネスを計画している会社だということも伺えますし、現状はそこそこの高利回り銘柄となっています。
最終的にはキリンの将来性にどれだけ期待できるか次第でもありますが、今回の優待変更ニュースによって、長期インカム投資の対象としての存在感は一段と強まったような印象を受けています(^-^)
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
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コメント
キリンは累進配当が輝いている銘柄ですね。
意地でも減配をしない心意気を感じます。
ただビール市場が何年もずっと縮小傾向が続いているのと、ファンケルの高値掴みが気になるところです。
それでも配当と優待の利回りの魅力が高く、長期で持っていても良い銘柄であると思いますので、私は100株ほど持っています。
今回の株主優待制度の変更の一番の注意点は、継続判定が3月末、6月末、9月末、12月末の3ヶ月ごとであることです。
多くの銘柄は半年ごとなので、なかなか厳しい条件です。
とはいえ普通に現物で持っておけばいいだけですけどね。
ぴーさん、素晴らしい銘柄考察コメントをありがとうございます!
ファンケルへのTOBは、ビール市場の縮小を見据えた健康食品事業への布石だと思いますので、
ここの将来性にどれだけ期待できるかが、投資判断の分かれ目になってくるような気がしています。
(現状はぴーさんのおっしゃる通りで、高値掴みだと捉えていらっしゃる方が多いようですね)
継続保有判定は、たしかに他銘柄よりもかなり厳しいですよね…。
私自身は現物長期ホールド派なのであまり気にしていませんが、これまで短期保有をされていた方にとっては
やはり改悪と捉えられてもおかしくないなぁと思います。