おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約50銘柄保有しています。
今日の記事では、「資生堂(4911)」の株主優待変更ニュースについて、変更内容の詳細やメリット・デメリットを詳しく見ていきたいと思います。
資生堂が株主優待制度を変更!
大手化粧品会社「資生堂(4911)」が、株主優待制度の変更を発表しました。
2024/8/7に発表されたお知らせによると、大まかな内容としては自社商品のカタログに代えて、自社オンラインストアで使えるポイントを付与する形に変更するそうです。
変更内容がやや複雑な上に、お知らせ内には「拡充」と書かれているものの、よく見たらこれは改悪では…?という内容も混ざっています(^-^;
そこで、今回の株主優待制度変更の要点や、変更に伴って予想される関連情報などをご紹介したいと思います。
自社オンラインストアのポイントを付与する形に変更
資生堂の従来の株主優待は、自社商品が数点掲載されたカタログ紙面が届き、対象商品の中から1品を選択するというシステムでした。
2024年12月権利分からは、自社オンラインストアで使えるポイントが付与され、そのポイントを使ってオンラインストアで好きな商品を購入できる形に変更されるようです。
オンラインストアで使えるポイントということで、おそらくはBeauty Keyポイントが株主優待品として付与されるのかな?という気がします。
優待品として受け取れる商品が大幅に増える
従来のカタログだと、100株保有の場合に選べる優待品のラインナップはわずか4品でした。
オンラインストアでのポイント利用に変わったことで、優待品として受け取れる商品の選択肢は大幅に広がります!
100株保有の場合にもらえるのは1,500ポイント(=1,500円相当)ですが、スキンケアならアベンヌウォーターやIHADAの薬用化粧水、メイク用品ならマジョリカマジョルカなどのプチプラブランドも購入することができます。
ザ・コラーゲンの美容ドリンクなど、1,000円以内で購入できる商品も少数ですが販売されているので、100株保有でも活用の余地はあるのかな、と思います。
ちなみに、オンラインストアでは資生堂パーラーの商品は販売されていないのですが、これまで通り、資生堂パーラーの商品も優待品として選択できるように、別途案内(カタログ紙面?)を送ってくれるそうです!
100株優待はよく見たら改悪されている
株主優待品としてもらえるポイントは、保有株式数によって異なります。
保有株式数 | もらえるポイント |
100~399株 | 1,500ポイント |
400~999株 | 5,000ポイント |
1,000~1,999株 | 10,000ポイント |
2,000株~ | 12,000ポイント |
ちなみに、従来の優待区分は次のとおりでした。
保有株式数 | もらえる優待品 |
100~999株 | 約3,000円相当の商品 |
1,000株~ | 約10,000円相当の商品 |
よく見ると、100株保有でもらえる優待額面は半分になってしまっています(泣)
お知らせでは「拡充」とうたわれているものの、資生堂の株価水準だとほとんどの個人投資家は100株ホルダーだと思うので、個人的には多くの方にとって改悪になってしまっているのではないかな…と感じています。
アクアレーベルのスキンケア用品やアネッサの日焼け止めなど、これまでに進呈されていた優待品を今後ももらおうと思った場合、半額近くは自腹になりますね(^-^;
ちなみに、400株の優待区分が新設されましたが、100株保有が最も高利回りな点には変更ありません。
従来どおり、株主優待を受け取るには1年以上の継続保有が必要です!
資生堂の株主優待制度変更に関するメリット&デメリット
ここまでご紹介してきた株主優待制度変更の概要を踏まえて、ポイント優待に変更されることによって、新たに生まれるメリットやデメリットについてご紹介します。
公式のお知らせ内にははっきりとした記載がない情報なので、確実にそうなるかは現状分かりませんが、投資検討の一材料として、ご参考までにご覧ください。
株主優待ポイントはオンラインストア以外でも利用できるかも?
株主優待品として進呈されるポイントについて、詳細な説明はまだされていないものの、資生堂オンラインストアで使えるポイントということで、Beauty Keyポイントである可能性が高いと見ています。
Beauty Keyポイントは、資生堂オンラインストアで利用できる他、次のような使い方をすることができるポイントです。
- 店頭販売限定ブランドの商品と交換(例:クレ・ド・ポーボーテ、ベネフィーク等)
- 対象施設でのランチ、温泉、エステ体験、グルメギフト等との交換
そもそも株主優待ポイント=Beauty Keyポイントかどうかが現時点では不明ですし、株主優待ポイントはこれらのサービスには使えない、という制限が付く可能性もあるため、現時点でこれらのサービスが利用できるかどうかは、まだ確実な情報ではありません。
仮にこれらのサービスが利用できるとされた場合でも、クレ・ド・ポーボーテやベネフィークは資生堂の中でも高価格帯のハイブランドですし、体験型メニューとの交換には最低でも5,000ポイントが必要です。
100株保有でもらえる1,500ポイントだけでは、どちらのサービスも利用するのが難しそうですね…(^-^;
オンラインストアの送料はどうなる?
実はまだはっきりと情報が出ていないのが、送料に関する点です。
前提として、資生堂オンラインストアの送料は次のようなルールとなっています。
- 全国一律 495円
- 資生堂オンラインストアで初めてご購入される方は送料無料
- 1回のご注文金額合計が税込2,750円以上の場合は送料無料
従来の優待制度では、もちろん株主が送料を負担する必要はありませんでしたが、現状「株主からの注文は送料無料にする」といった発表はなされていません。
もしかすると、2回目以降で2,750円に満たないお買い物の場合は、送料495円を負担する必要が出てくるかもしれません。
100株保有の方で、なるべく手出しを減らすために1,500円ポイントちょうどくらいの商品を注文しようと思うと、逆に送料が高く付いてしまう可能性もあるかもしれないですね…。
資生堂 株主優待制度変更のメリット&デメリットを総まとめ
ここまでご紹介してきた内容を、メリット・デメリットに分けて簡単にまとめました。
メリット(拡充)となった変更点
- 選べる優待品が大幅に増える
- 400株、2,000株の優待区分が新設される
- 温泉やエステ体験とのポイント交換ができるかも?(※詳細は未発表。できない可能性もあります)
デメリット(改悪)となった変更点
- 100株保有でもらえる額面が半減する
- 送料を負担する必要があるかも?(※詳細は未発表。負担なしの可能性もあります)
今回のお知らせは「拡充」という形で発表されているものの、100株ホルダーの視点から見ると、総じて改悪のインパクトが大きい優待変更だなぁ…というのが正直な感想です(^-^;
これを機に保有株式数を増やしてほしいという企業側のメッセージなのかもしれませんね。
株主優待制度は100株から実施されているものの、優待額面の改悪やオンラインストアの送料無料ラインなどを踏まえると、株主優待制度の恩恵をしっかり受けられるのは400株からなのかな?という印象です。
とはいえ、資生堂の株価は2024/8/8終値で3,810円とそこそこ高いですし、直近の決算発表は純利益99%減とあまりよろしくない状況です。
配当性向が100%を超え続けているので、近いうちに減配があってもおかしくないかも…と個人的には心配しています(>_<)
資生堂は憧れの化粧品ブランドを多数抱えているので、資生堂の化粧品が株主優待で購入できる!というプライスレスな価値は十分にあると思いますが、現状の優待内容や決算データを踏まえると、資産形成を目的とした投資とは切り離して検討した方が良い銘柄かもしれないですね。
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
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