おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約50銘柄保有しています。
優待銘柄として人気の「日清食品ホールディングス」が株式分割と株主優待制度の変更を発表しました。気になっている方も多いニュースだと思いますが、とにかく優待制度の変更が複雑すぎて、発表を読んでも結局よく分からなかったという方、いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今日の記事では、「日清食品ホールディングス」の株主優待制度変更ニュースを深堀りしながら、投資を検討する上でおさえておくべき4つの要点について解説します。
今回の制度変更をきっかけに投資を検討している方の参考になれば嬉しいです!
日清食品ホールディングスが株式を3分割
カップヌードルやチキンラーメンでお馴染みの「日清食品ホールディングス」が、株式分割を発表しました。
2023/12/6に発表されたお知らせ(外部PDF)によると、2023年12月31日を基準日として、1株→3株の分割を行うそうです。
ちなみに、2023/12/7の終値は15,165円です(高っ!)。もし今の株価水準が続くなら、分割後は1株5,000円ちょっとで買えることになりますね。
日清食品ホールディングス 株主優待制度変更の要点解説
株式分割と同時に発表されたこちらのお知らせ(外部PDF)で、株主優待制度の変更を行うことも発表されました。
かなり複雑な内容となっていますが…。今回の制度変更のポイントは、主に次の4点です。
- 優待品の内容がオンラインストアから自由に選べるように!
- 分割後100株保有でも、優待品がもらえるようになる
- 既存株主も優待拡充。1番利回りが良いのは「分割後900株」
- 長期優遇制度の変更を加味しても、やっぱり「分割後900株」が強い
優待品の内容がオンラインストアから自由に選べるように!
これまでの優待品は「グループ製品の詰め合わせ」でしたが、2024年3月期の優待制度からは、日清食品グループオンラインストアの中から自由に商品を選択することができるようになるそうです!
自分の好きな商品、食べてみたい商品を好きなだけ選ぶことができるのは嬉しいですね(^-^)
なお、日清食品グループのオンラインストアには、ひよこちゃんグッズもバッチリ販売されています。優待品のひよこちゃんグッズファンだった方もご安心ください!
なお、お知らせ内では変更後の優待額面は「〇〇円”以内”」と記載されています。
詳細はまだ発表されていないので分かりませんが、優待額を超える買い物はできない(つまり優待額ピッタリでお買い物できなかった場合、差額は実質的に損をする)可能性があることを示しているのかも?しれません。
ぴったり優待額を使い切れるようなキリの良い価格の商品を、今後オンラインストアに置いていただけるとよいのですが…。
分割後100株保有でも、優待品がもらえるようになる
株式分割後の100株(現在の34株)を保有している場合でも、株主優待がもらえるようになることが発表されています。
分割後100株を保有の場合は、1,000円以内のグループ製品(内容は日清食品グループオンラインストアから自由に選択)を受け取ることができます。
優待額面がそこまで高いわけではありませんが、これまでより圧倒的に低い投資金額で人気の優待品が受け取れるようになるのは、素直に嬉しいですね!
既存株主も優待拡充。1番利回りが良いのは「分割後の900株」
今回の制度変更によって、現在の300株以上を保有中の方は、もらえる優待品の額面がアップします!具体的なアップ金額は、保有株式数によって異なります。詳細は次の表のとおりです。
保有株式数 | 従来の優待額面 | 変更後の優待額面 | 分割後100株 あたりの優待額面 |
分割後100株~ (現34株~) | (優待なし) | 1,000円以内 ※拡充 | ~1,000円 |
分割後300株~ (現100株~) | 3,000円相当 | 3,000円以内 ※変更なし | ~1,000円 |
分割後900株~ (現300株~) | 5,000円相当 ×年2回 | 6,000円以内 ×年2回 ※拡充 | ~1,333円 |
分割後3,000株~ (現1,000株~) | 6,000円相当 ×年2回 | 7,500円以内 ×年2回 ※拡充 | ~500円 |
(現3,000株~) | 7,000円相当 ×年2回 | 7,500円以内 ×年2回 ※拡充 | ~167円 |
表のとおり、現在の100~299株を保有中の方は、今回は残念ながら優待拡充がありません。
その関係もあって、分割後の優待利回りが最も高いのは、分割後の900株(現在の300株)を保有している場合となります。
長期優遇制度の変更を加味しても、やっぱり「分割後の900株」が強い
今回、長期優遇制度の内容も一部変更されることとなりました。
細かく見ていくと大変複雑なので…。結局いくら貰えるようになるの?という情報を、保有株式数別にまとめてみました。
保有株式数 | 3年未満の保有で もらえる優待額面 | 3年以上の継続保有時に もらえる優待額面 |
分割後100株~ (現34株~) | \1,000(+1,000) | \1,000(+1,000) |
分割後300株~ (現100株~) | \3,000(+0) | \3,000(+0) |
分割後900株~ (現300株~) | \12,000(+2,000) | \15,000(+3,000) |
分割後3,000株~ (現1,000株~) | \15,000(+3,000) | \15,000(+1,000) |
(現3,000株~) | \15,000(+1,000) | \15,000(+1,000) |
表のとおり、3年以上の継続保有によって優待額が増えるのは、分割後の900~2,999株の場合のみです。さらに、貰える優待品の額面が結構大きく増えることも読み取れると思います。
優待利回りが最も高いのも分割後900株でしたが、長期継続保有によるメリットが大きいのも、分割後900株ということになりますね。
ちなみに、いま現在の株価水準で換算すると分割後900株は約455万円です。高すぎ…。
また、分割後3,000株以上(現在の1,000株以上)の長期優遇制度は廃止されましたが、額面で比較した場合は改悪ではなく、むしろ実質的には拡充となることが分かりますね。
日清食品ホールディングス 株式分割後の割安度合いを調べてみた
私は普段、配当金と優待だけで何年間保有し続けたら投資元本を回収できるか、という通称「元とれる年数」を投資判断のひとつの基準としています。
日清食品ホールディングスの「元とれる年数」を保有株式別に試算してみると、次のような結果になりました。
分割後100株保有の場合:約66年
分割後300株保有の場合:約66年
分割後900株保有の場合:約61年
分割後3,000株保有の場合:約71年
※2023/12/7の終値と、今期の年間配当(分割前200円)を用いて計算しました。
1番利回りが良い分割後900株でも、私の場合は90歳代になるまで保有し続けないと投資回収できない結果となりました。さすが人気の銘柄なだけあって、まだまだ割高な印象です。
業績が好調なので将来に期待が持てる銘柄だとは思いますが、株式分割後も投資ハードルはまだまだ高いような気がしています。
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
詳しいプロフィールを見る
ブログランキングに参加中!バナークリックで応援いただけると嬉しいです!↓
コメント