おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約50銘柄保有しています。
JR東海に続き、JR西日本こと「西日本旅客鉄道」も株式分割&優待拡充を発表しましたね!
これまで株価が高くてなかなか手が出せなかったけど、これを機に投資を検討してみようかな~と考えている方、多いのではないかと思います。(もちろん私もその中の1人です!)
ということで、今日の記事ではJR西日本(西日本旅客鉄道)の株式分割&優待拡充のポイントをおさえた上で、長期保有の観点から見た投資判断について、徹底的に深堀り考察してみました!
投資を検討中の方の参考になれば嬉しいです!
JR西日本が株式を2分割すると発表
2023/10/31に発表されたお知らせ(外部サイト)によると、JR西日本は2024年3月31日を基準日として、1株→2株への株式分割を行うそうです。
ご参考までに、2024/1/11の終値は6,109円なので、もし今の株価水準が続くなら分割後の株価は3,000円くらいになりますね。
JR西日本の優待内容が、株式分割を機に拡充される!
今回の株式分割に伴って、株主優待も一部拡充されることが発表されています。変更の主なポイントは、次の2つです。
分割後100株でも、鉄道割引券がもらえるようになる
分割後初めての優待権利となる2025年3月の優待では、分割後の100株を保有している場合でも「株主優待鉄道割引券」が1枚もらえるようになることが発表されました。
この鉄道割引券(以下、優待券と呼びます)があれば、JR西日本の営業路線内の運賃がなんと5割引で利用できます。JRグループの中でもダントツの高い割引率を誇ります!
補足:JR東日本は4割引、JR東海は1割引です。JR九州は、以前までは同じ5割引でしたが、2023年から1日乗車券(=乗車券代は無料になるが、特急料金は割引なし)の形式に変更されました。
鉄道割引券の金銭的価値はどれくらい?
優待券1枚にどれくらいの金銭的価値があるのかは、実際に乗車される際の運賃によって異なります。
1つの目安として、最も金銭的な恩恵が大きく、かつ利用される方もそれなりに多い路線は、新大阪~博多間の新幹線なのではないかと思います。
具体的な金額を見てみましょう。新大阪~博多間を新幹線のぞみ(普通車指定席)で移動する場合、通常期の片道運賃(2023年11月現在)は16,020円です。つまり優待額・手出し金額ともに、半額の8,010円になりますね。
8,000円分も優待券をいただける企業、なかなか無いですよね…!
ちなみに私の場合は、新大阪~小倉間を利用することが多いです。同じくのぞみ指定席の通常期なら、優待額(手出し金額)は7,570円となります。
補足:京都、滋賀エリアは、在来線であれば優待券が利用可能です。新幹線の京都駅、米原駅はJR東海の管轄となるため、新幹線の場合は新大阪~博多間の区間のみで優待券が利用できる仕組みとなっています。
WESTERポイント優待が新設
ここまでご紹介してきた「鉄道割引券」が拡充されるのは、分割後の100~199株を保有している人のみです。現在すでに100株(=分割後の200株)以上を保有している人の場合、株式分割後の優待内容はこれまでと同じです。
その代わり…なのかは分かりませんが、新たに自社ポイントサービスである「WESTERポイント」の優待が新設されることが発表されました。
対象となるのは、分割後の200株以上を保有し、かつ(100株以上を)3年以上継続保有している方です。2025年3月権利以降、年に1回一律で1,000ポイントが進呈されます。
WESTERポイントはどんな所で使える?
WESTERポイントが使える主な箇所は、次のとおりです。
- JR西日本ネット予約サービス「e5489」でのきっぷ購入
- 交通系ICカード「ICOCA」へのチャージ
- ショッピング施設でのお買い物(ルクア大阪、天王寺ミオ、京都ポルタ など)
- インターネット通販「DISCOVER WEST mall」でのお買い物
- 「WESTERポイント利用商品」で対象ギフト・グッズと交換
など
関西在住の私としては、「ICOCA」のチャージ額に充当できるのが非常に便利だな~と思います!
e5489でのきっぷ購入やギフト交換にも利用できるため、関西に住んでいない方でも無理なく使うことができそうですね。
その他の優待が拡充されるかどうかは、現状未発表
JR西日本には、鉄道割引券の他にも次のような優待券が存在します。
- 京都鉄道博物館入館割引券(50%割引)
- JR西日本ホテルズ優待割引
- JR西日本ヴィアインホテルズ優待(1泊1室あたり1,000円割引)
- 広島ダイヤモンドホテル優待割引
- ジェイアール西日本伊勢丹優待割引(10%割引)
- 日本旅行優待割引(3~5%割引)
- JR西日本レンタカー&リース優待割引(20%割引)
これらの優待は、現在100株以上保有の方が対象となっています。
株式分割のお知らせ内にはこれらの優待に関する記載がなかったため、分割後も100株保有でこれらの優待をもらえるかどうかは、現状はっきりしていません。
鉄道割引券と比べると利用できるシーンは限られますが、上手く活用できるならお得な優待ばかりです。拡充されると嬉しいですが…詳細は続報を待ちましょう。
JR西日本、鉄道割引券が活用できるなら検討の余地あり!
私が普段投資を検討する際には、配当金と優待額だけで、何年保有し続ければ投資金額を回収できるのかという、通称「元とれる年数」を一つの判断基準としています。
株式分割後に100株を保有した場合の「元とれる年数」を計算してみると、
株価:2023/11/2の終値 6,105円 ÷ 2分割 = 3,052.5円と仮定します。
年間配当:来期の配当予定はまだ分からないため、便宜上、今期と同じ115円の2分割 = 57.5円と仮定します。
優待額:新大阪~博多間を新幹線のぞみ(普通車指定席・通常期)で利用すると仮定して、8,010円相当として計算してみました。その他の優待は現状もらえるか不確定のため、含めていません。
計算結果:
株価3,052.5円×100株 ÷(配当5,750円+優待8,010円)= 約23年
普段は「30年以内」を目安としているので、約22年というのはかなり良い水準です!
現在は分割発表のインパクトで株価がかなり高騰していますが…。この株価水準であっても、関西~九州を新幹線で移動する機会がある方にとっては、分割後100株で優待券をもらえるメリットがかなり大きいと言えますね。
ご参考までに、もう少し控えめな数字として、新大阪~広島間(※区間以外は同条件)で優待券を利用する場合だと、「元とれる年数」は約28年となります。
2026年3月期以降の優待内容は、まだどうなるか分からない?
これは私が深読みしすぎているだけかもしれませんが…。今回一部拡充があった鉄道割引券、2026年以降も同じ条件で進呈するかどうかはまだ決めていないのでは?と推測しています。
というのも、2023/10/31に発表されたお知らせ(外部サイト)の中には、変更後の進呈区分について一覧表が掲載されているのですが、わざわざ「2025年3月31日最終の株主名簿に記録がある株主様に適用」とカッコ書きされています。
説明文にも、「以降」「より」といった、今後も続くようなニュアンスの記載がどこにも無いんですよね。
WESTERポイントの方には「2025年3月31日を基準日とする株主優待制度より」という記載があったのですが…。
このことから「とりあえず2025年3月期は拡充するけど、2026年以降どうするかはまだ決めてないし、拡充後の様子を見てから判断したい」と考えているんじゃないかな?と、個人的には推測しています。
これ以上の拡充を重ねることはまずないと思うので…。さらなる変更の可能性として考えられるのは、やはり改悪の可能性です。例えば、次のような感じでしょうか。
・分割後100株への拡充は2025年1度きり(さすがにこれは大ブーイングになると思うので、無さそう…)
・優待券の割引率を下げる(5割引はダントツに高いので、多少下がっても文句は言えない…)
・優待券の内容変更(JR九州のような形式変更が考えられるかも?)
※あくまで個人的な想像です。実際にこのような改悪が実施されるとは限りません。
もしかしたら、私がネガティブに考えすぎなだけかもしれませんが…。長期投資を検討している方であればなおさら、こういったリスクはあらかじめ想定しておいた方が良いと思います。
私自身、今回の株式分割のニュースをはじめに見た時は「2024年になってから新NISA口座で買おうかな~」と考えていました。
ですがもし近い将来に優待改悪があると、株価が大きく下がって含み損を抱えるリスクもありますよね。損益通算ができない新NISA口座で含み損を抱えてしまうのは、できれば避けたいところです。
改悪の可能性はあくまで私個人の想像にすぎませんが、「2026年3月期以降の優待内容は、まだ正式には発表されていない」というのは事実です。この情報を踏まえて、「やっぱり特定口座で買っておいた方が良いのかな~…?」と今めちゃくちゃ迷っているところです(笑)
現在は発表直後で株価もだいぶ高騰している印象です。相場が落ち着くのを待つという意味も兼ねて、もう少しよく考えてから決めようと思ってます!
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
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