おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約50銘柄保有しています。
今日の記事では、今月上場したばかりの「東京地下鉄(9023)」の株主優待制度の詳細と、金銭的なメリット、割安度合いについて調べた結果をご紹介します。
東京地下鉄(東京メトロ)が上場!気になる株主優待制度をチェック!
東京メトロこと「東京地下鉄(9023)」が、2024年10月23日に東証プライム市場に上場しました。
上場前から株主優待制度の実施を発表しており、優待銘柄としてもかなりの注目を集めていましたが、改めて具体的にどのような優待が受けられるのか、金銭的にはどれくらいのメリットがあるのか、詳しく見ていきたいと思います。
東京地下鉄の株主優待は、2025年3月権利分から開始されます。現在のところ、次の5つの優待制度があるようです。
- 株主優待乗車証(きっぷ or 定期乗車証)※年2回
- ECサイト「メトロの缶詰」300円引きクーポン券 1枚
- 「地下鉄博物館」無料招待券 5枚
- 「そば処めとろ庵」かき揚げトッピング無料券 3枚
- ゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」入場料無料券(平日限定)5枚
株主優待がもらえるのは、200株保有からとなっています。
株主優待乗車証(年2回進呈)
株主優待制度の中でも1番の目玉となっているのが、東京メトロの全線に無料で乗車することのできる乗車証です。
200株保有の場合は、3枚のきっぷが年2回届くので、年間で6回無料乗車できるということになります。
乗車証がもらえる枚数は、保有株式数を増やせばその分増えていきます。また、10,000株以上の保有で定期乗車証にアップグレードするので、期間内なら何回でも無料乗車できることができるようになりますね。
10,000株のハードルはかなり高いですが、通勤等で毎日乗車している方にとっては魅力的な優待ですね!
株主優待乗車証の金銭的な価値は、どの路線で乗車証を利用するかによっても変わってきますが、主要な区間は大体200円前後、最も高い区間でも300円強といった感じで、元々かなりリーズナブルな料金設定となっています。
200株の場合は年間6枚なので、ざっくり1,000円~2,000円くらいの価値があると言えそうですね。
ちなみに、東京メトロの1日フリーパス(24時間券)は600円で販売されています。
この価格を元に計算すると、10,000株で1年間乗り放題になる場合の金銭的価値は219,000円と捉えることもできますね!
ECサイト「メトロの缶詰」300円引きクーポン券
東京メトロの関連グッズなどを販売している通販サイト「メトロの缶詰」で使える、300円割引クーポンも受け取ることができます。
優待額面としては300円ですが、1年間に何度でも繰り返し利用することができるため、通販サイトを普段から利用されている方にとってはかなりお得なクーポンとなっています。
注意点として、クーポンが適用できるのは3,000円以上のお買い物が条件となっています。
実質的には最大で10%オフになるクーポンといった位置づけで、他社の割引優待と比較しても、割引率はそこまで高くない印象です(^-^;
鉄道好きなお子さんがいる家庭などでは意外と重宝する優待かもしれませんが、家計の節約などに役立つタイプのクーポンではないため、活用できる方は限られてくるのかな、と思います。
「地下鉄博物館」無料招待券
葛西駅にある「地下鉄博物館(ちかはく)」に無料で入場できる招待券が、年間で5枚もらえます。
大人の通常入館料は220円なので、招待券の金銭的価値としては全部で1,100円分ということになります。
こちらも鉄道好きなお子さんがいる家庭などにとっては、ありがたい優待となるかもしれませんね。
当然ながら、招待券は一度きりではなく毎年5枚届きます。投資検討をする上で金銭的なメリットを計算するにあたっては、自分なら毎年訪れるか?(=毎年招待券を使えるか?)という点を考慮しておくべきですね。
「そば処めとろ庵」かき揚げトッピング無料券
関連施設優待の中で最も使いやすいと思われるのが、こちらのかき揚げ無料券です。
大手町・西船橋・新木場・錦糸町・後楽園などにある「そば処めとろ庵」という立ち食いそばのお店で使うことができます。
かき揚げトッピングの料金は2024年10月時点で130円なので、3枚で390円相当の価値があると言えますね。
注意点として、こちらのクーポンを使うには350円以上の注文が必要です。「かけそばと組み合わせてかき揚げそばが安く食べられる!」という使い方はできないみたいですね(^-^;
ゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」入場料無料券
東京メトロ東西線「東陽町駅」の近くにある「メトログリーン東陽町」というゴルフ場の平日入場料が無料になるクーポン券が5枚もらえます。
メトログリーン東陽町の平日入場料金は200円なので、5枚で1,000円相当の価値があります。
平日しか使えないのでサラリーマンの方にとってはなかなか活用しづらいですし、無料になるのは入場料のみなので、ボール料金・ナイター料などは普通に支払う必要があります。
こちらも活用できる方は結構限られてきそうな優待券かな、と思います(^-^;
東京メトロ 株主優待の金銭的メリットは、1,600円程度が現実的?
ここまでご紹介してきた株主優待制度、200株保有でもらえる分をもしフル活用できるなら、全部で約4,734円の金銭的メリットがあります(※乗車証は最大金額の区間、通販割引は1回のみ利用の想定です)。
200株で貰える枚数 | 最大金額 | |
株主優待乗車証 | 3枚×年2回 | 324円×6=1,944円? |
メトロの缶詰 | 1枚(繰り返し利用可) | 300円×何度でも |
地下鉄博物館 | 5枚 | 1,100円 |
そば処めとろ庵 | 3枚 | 390円 |
メトログリーン東陽町 | 5枚 | 1,000円 |
合計 | 4,734円~ |
ただし、クーポン類はそれぞれ顧客層がまったく異なるサービスなので、現実的に考えるとすべてのクーポンを使い切れる方はかなり少数派なのではないか…と思われます。
一例として、もし私自身が使う場合を想定してみると、乗車証は1区間200円前後の路線が大半だと思いますし、その他のクーポンで使いそうなのはかき揚げくらいかな…?と思うので、現実的な金銭的メリットとしては、約1,600円前後といった所でしょうか。
ちなみに、東京地下鉄の2024/10/25の終値は1,609円なので、200株保有には約32万円の投資資金が必要です。
現在の株価水準だと優待利回りとしては約0.5%ということで、特段目を見張るような水準ではなさそうですね(^-^;
IPOに当選して1,200円で購入している方であれば、優待利回りは0.7%弱が現実的なラインでしょうか。
東京メトロの割安度合いを調べてみた
私は普段、配当金と優待だけで何年間保有し続けたら投資元本を回収できるか、という通称「元とれる年数」を投資判断のひとつの基準としています。
東京メトロを200株保有した場合の「元とれる年数」を2024/10/25終値で試算してみると、約34年(利回り換算で約3.0%)となりました。
優待額は、先ほど計算した約1,600円を想定しています。もしすべての優待をフル活用できる場合は、約26年となります!
普段は「20~30年以内」を目安としているので、優待券の現実的な活用ラインで考えると、割安とまでは言えない水準かな…?と思います。
もちろん東京近郊に住んでいる方や東京をよく訪れる方でないと使えない優待ばかりですが、配当金額が1株40円(予想)とそこそこ高めなので、配当金目的で投資を検討するのもアリかもしれません。
話題の優待銘柄ではありますが、自分のケースだとどこまで株主優待制度を活用できるのか、しっかり確認した上での投資検討がおすすめです!
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人
よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから3年目、もうすぐ2000万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約50銘柄保有しています。
私自身は東京近郊に住んでいないので、残念ながら東京メトロの株主優待活用は難しそうです…
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コメント
この優待は絶妙に微妙なところを突いてますよね。
良いと言えば良いですし。
たまにメトロに乗ってそばを食べるようなサラリーマンが一番メリットあるかも?
ぴーさん、コメントありがとうございます!
「絶妙に微妙」、まさしくその通りですね…!(笑)
かき揚げトッピングは、お値段的にはオマケ的な立ち位置ですが、やはり使い勝手は1番良さそうですよね。