おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現在約40銘柄保有しています。
さて、私は現在関西に住んでいるのですが、年に1回くらいは用事があって東京に行くことがあります。東京に行くたびに「新幹線代、もっと安くならないかなぁ…」と考えて、そのたびに「東海旅客鉄道(JR東海)」の株主優待情報を見ては「株価が高すぎて、さすがに手が出ないなぁ…」と思っていました。
そんなJR東海が、2023年9月末基準で1株→5株の株式分割をするとのニュースが発表されました!残念ながら、従来どおりの優待取得基準としては「500株以上」が条件(つまり据え置き)となるそうですが、それとは別に、100株以上の保有でも3年以上の継続保有をすれば、現行の優待と同じ優待券がもらえるようになるそうです。
そんな長期保有優遇制度を新たに設けたJR東海、株式分割後は長期保有の観点から見るとどうなのか、個人的な指標を用いて調べてみた結果をご紹介します!
JR東海の業績について
個別株の購入を検討する際には、業績チェックが欠かせません。JR東海の業績をIR BANKの決算まとめページ(外部リンク)でチェックしてみると、今はコロナ禍で受けたダメージから回復中、といったところです。
ただ、コロナ禍の時期を除けば、基本的に業績は右肩上がりですし、有利子負債の比率も年々下げていっているので、今後投資をする上で目立った懸念点は特段ないように思います。
主要路線の新幹線を運営していることもあって、営業利益率が20%台とかなり高い点もポイントですね!
JR東海の優待内容
JR東海の優待品は、営業路線内の運賃が1割引になる優待券です!
現在は継続保有の条件なく100株保有で1枚もらえるようになっていますが、株式分割後(2024年3月権利分から)は、継続保有条件なしで優待がもらえるのは500株以上からで、100株保有の場合は3年以上の継続保有が必要となります。
優待の金銭的価値はどれくらい?
優待券1枚にどれくらいの金銭的価値があるのかは、実際に乗車される際の運賃によって異なりますが、おそらく東京-新大阪間を新幹線で移動する時に使うのが、最も金銭的な恩恵が大きく、かつ利用される方もそれなりに多い区間なのではないかと思います。
具体的な金額を見てみると、もし東京-新大阪間を新幹線のぞみ(普通車指定席)で移動する場合だと、通常期の片道運賃(2023年8月現在)は14,720円なので、優待額としては1,472円ということになりますね。
ご参考までに、上記と同様の条件で東京-京都間だと優待額は1,417円、東京-名古屋間だと優待額は1,130円となります。
新幹線の場合、新大阪駅よりも西側の駅になるとJR東海の営業路線外になってしまうので、優待割引が適用されなくなってしまう点には要注意です。
JR東海の元とれる年数
私が普段投資を検討する際には、配当金と優待額だけで、何年保有し続ければ投資金額を回収できるのかという、通称「元とれる年数」を一つの判断基準としています。
今回は、今すぐにJR東海の株を20株買って持ち続けた場合(来月末の分割によって100株保有の扱いになるので、来年3月の優待がもらえますね)の「元とれる年数」を、試しに計算してみました!
まず株価は、2023/8/24の終値18,265円を用いることにします。
20株購入する場合は、18,265円×20株=365,300円が必要になりますね。
次に年間の配当金は、分割前の中間が70円、分割後の期末が14円との事なので、
(70円×20株)+(14円×100株)= 2,800円 となります。
そして株主優待は、東京-新大阪間の新幹線のぞみ(普通車指定席・通常期)に使うと仮定してみます。先ほどご紹介した通り、運賃14,720円×10%=1,472円が優待額となります。
これらの数字を組み合わせて、
{365,300円 ー(2,800円×3年分)} ÷ (2,800円+1,472円)+3= 約87年
※青マーカー部分は、優待券が3年以上継続保有してからでないともらえない点を加味した計算です。
つまり、実質金額が割と高めの路線で優待券を利用したとしても、投資回収までにはおよそ87年かかるという計算結果になりました。
私は今、30代になる一歩手前なので、頑張って117歳くらいまで生きないと投資回収できないことになります(笑)
実際には、株価の値上がりによる売却益も加味すれば、それなりの恩恵を得られる可能性も十分にあるだろうと思います。しかし、あくまで配当&優待のインカムゲイン目当てでの長期投資を前提とする場合では、投資金額に対して得られる利益が物足りないかもしれないですね。
計算結果を見る限り、私の投資スタイルには合っていない銘柄のようなので…。新幹線代を優待で浮かせる方法は、また別の手段を考えることにしてみます!
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
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