おはようございます、よこです(^-^)/
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約70銘柄保有しています。
こちらのページでは、普段私が投資検討する際に用いている独自の指標「元とれる年数」の詳細について、ご紹介しています。
「元とれる年数」とは?
私は普段、一度買った株は基本的に売らず、長期で保有し続けて株主優待や配当金を受け取り続ける、いわゆる長期インカム投資のスタイルで投資を行っています。
そのため、株を買う時には「この銘柄を保有し続けた場合、何年後(自分が何歳の時)に、投資にかけた金額を回収できるのか?」という観点で、購入するかどうかを判断したり、購入する銘柄の優先順位を決めたりしています。
この「配当金と株主優待だけで、何年後に投資回収できるのか?」を示した数値を、当ブログでは「元とれる年数」と呼んでいます。
元々は私自身が投資を始めたばかりの時に、専門用語がまったく分からない中でなんとか投資判断するために計算していた数値です。
つまり一般的に広く使われている数値ではなく、あくまで当ブログ独自の指標です(^-^;
「元とれる年数」は、本質的には利回りと同じ数値を示す
この「元とれる年数」、一般的な投資用語としては「利回り(配当利回り+優待利回り)」と呼ばれている数値と本質的には同じものを表しています。
例えば、元とれる年数=25年というのは、(総合)利回りに換算すると4%です。
元とれる年数=25年というのは、「もらえる配当金の額がこれから先もずっと変わらないと仮定して、さらに株価の値動きを一切無視する場合、25年間株を持ち続けたら投資金額を回収できるでしょう」、ということを表しています。
そして(総合)利回り4%という数値は「もらえる配当金の額がこれから先もずっと変わらないと仮定して、さらに株価の値動きを一切無視する場合、1年間で投資金額の4%を回収できるでしょう」、ということを表しています。

パーセントで表すか年数で表すかの違いだけで、本質的な意味としては同じですね!
ちなみに、利回りから元とれる年数を算出するには、利回りの数字を100で割るだけでOKです。
100÷4=25(年)
もちろん一般的に広く使われているのは「利回り」表記ですが、個人的には「元とれる年数」で表すことにメリットを感じているため、利回り表記に慣れてきた今でもこちらの表記を使い続けています。
「元とれる年数」で表記するメリット
当ブログで銘柄紹介をする時には、基本的に利回りではなく「元とれる年数」の数値を用いています。
わざわざ「元とれる年数」で表記するメリットは、利回りよりも具体的な投資プランをイメージしやすいことにあると思っています。
自分の年齢と照らし合わせた、具体的な投資プランをイメージしやすい
株を買う時の指標として「配当利回り」や「優待利回り」、そしてこの2つを合わせた「総合利回り」を重視している方は多いと思います。
でも、例えば利回り4%超えの銘柄を購入基準としている場合、「なんで4%以上が良いの?」という問いに対して、自分なりの投資方針をしっかりと答えられる方は、あまり多くないんじゃないかな…?と思います。
私自身も、まだまだ「利回り」が表面的な数字にしか見えておらず、なぜ4%以上が良いかという問いに本質的に答えることは難しいなと感じています…(^-^;
その一方で、「元とれる年数」表記であれば、自分の年齢と照らし合わせた具体的な投資プランをイメージしやすいです。

元とれる年数=25年というと、投資回収する時には50代か~。増配が続いているし、40代のうちに投資回収も全然いけるかも?いい銘柄なのでは…!
とか、

元とれる年数=80年となると、その頃には110歳…!?さすがにそこまで長生きできる自信はないし、この企業がそこまで健在かも分からないから、やめておこうかな…
とか、いつもこんな感じで投資判断をしています(笑)
年数で表すことで、実際の自分の年齢とも照らし合わせることができるため、利回りよりも高い解像度で、投資するorしないの判断ができるような気がしています(^-^)
「元とれる年数」を実際に計算する手順
「元とれる年数」は、先ほどご紹介したように総合利回りの数値が分かれば「100÷利回り」で簡単に算出することができます。
しかし優待銘柄の場合は「優待利回り」が情報サイト等に明記されていないケースが非常に多いです。

「10%割引優待券」「お好きな商品1点」など、人によって優待額が異なる銘柄の場合は優待利回りの算出が難しいですからね…。
そのため、普段は次のような手順で「元とれる年数」を計算しています。
今回は「コメダホールディングス(3543)」を100株買う場合を例にご紹介します。ちょっとややこしそうですが、慣れてくると3分もかからずに計算できるようになりますよ!
株価を調べる
まずは、調べたい銘柄の現在の株価を調べます。検索サイトで「〇〇(銘柄名) 株価」と調べると、すぐに株価を知ることができますね。
コメダHDの株価は、2025/10/3終値で3,035円でした。100株買う場合は 3,035円×100株=303,500円になりますね。
1年間でもらえる配当金を調べる
次に、来期の配当予想額を確認します。
最も確実なのは、各企業の最新の決算短信を見ることです。検索サイトで「〇〇(銘柄名) IR」と調べることで、決算資料がまとめられている公式ホームページにたどり着けると思います。

一度に色々な銘柄の情報を調べたい場合は、IR BANKなどの決算情報をまとめたサイトで確認するのも良いと思います。
コメダHDの2025年期の配当予想額は、中間30円、期末30円の合計60円でした。100株保有なので、60円×100株=年間6,000円が配当金としてもらえる予想になります。
株主優待の金銭的価値を調べる
次に、株主優待としてもらえる優待品の金銭的価値を調べます。
コメダHDの場合はわかりやすく、100株保有の場合は1,000円相当の自社プリペイドカード「KOMECA」のチャージが年に2回もらえます。
つまり優待品の金銭的価値は、年間で2,000円という事になります。

コメダHDは議決権行使を行うことで毎年500円の追加チャージももらえるため、毎年議決権を行使する前提なら、優待額面は2,500円相当として計算しても良いかもしれませんね。
もし「お会計10%割引券」などのようにはっきりとした額面が分からないものについては、自分が優待券を受け取った時にどれくらいのお買い物をするか、どれくらいの頻度で優待券を使うかなど、大体の利用計画からざっくりとした金額を算出します。
自社製品や果物・お米などの現物で金額がはっきりと分からない場合は、商品名で検索してみると通販サイトなどの販売価格から大体の金銭的価値を知ることができると思います。
もし調べたい銘柄が株主優待制度を取り入れていない場合は、この数値は「0円」として次のステップに進みます。
3つの数字から「元とれる年数」を計算する
ここまでに計算してきた「株価」「年間配当額」「株主優待の金銭的価値」の3つの数字を使って、「元とれる年数」を算出します。
株価 ÷(配当金+優待)= 元とれる年数
なので、コメダHDを100株購入する場合は、
303,500円 ÷(6,000+2,500)= 35.7(年)
つまり、コメダHDを2025/10/3の終値で100株購入して保有し続けた場合、もらえる配当金の金額や優待内容が今後ずっと変わらないならば、大体35.7年後(丸めると、およそ36年後)には、投資金額を全て回収できます、という計算結果になりました。
36年後に自分が何歳なのか、その頃も投資を続けていたいか、その頃の自分もコメダ珈琲店のサービス(優待品)を利用していそうか…など、長期保有を前提とした場合、自分にとってこの銘柄は投資対象としてどうなのか?を考えるのには適した数値だと思います(^-^)
参考:「元とれる年数」の適正値の目安について
私自身は60歳までに大方の投資回収を済ませたいと考えているので、普段自分が投資を検討する際には、元とれる年数が「20~30年以内」の銘柄を優先的に検討するようにしています。
もちろん、投資回収が早ければ早いほどありがたいのですが、10~15年とあまりにも水準が良すぎる銘柄は、その分優待の改悪・廃止リスクが高くなりやすいという側面もあります。
利回りと同じように、元とれる年数も短ければ短いほど良いという数値ではないため、ご自身の年齢や投資プランに合わせて、適正な水準の銘柄を狙っていくのが良いと思います(^-^)
※本記事でご紹介している内容は、記事公開日時点の情報です。優待内容が変更となっている場合もありますので、最新の情報は当該企業のホームページ等でご確認ください。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではございません。当サイトではいかなる責任も負いませんので、投資の最終判断はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
この記事を書いた人

よこ
株主優待投資で資産5000万円を目指している人です。
投資家デビューから4年目、もうすぐ2700万円が見えてきました。
「”投資”としての株主優待投資」をモットーに、長期視点で資産増に貢献してくれそうな優待株を現物で約70銘柄保有しています。
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